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感想『わたしはあなたはベアトリーチェがアジザの、アジザがベアトリーチェの伝記を書く話』ジューズィ・クアレンギ よしとみあや訳)

移民の子どもが遊びに来た際、財布が盗まれてないか確認をする。
これは用心だと言い訳する。
言い訳しながら、自分の行為を恥ずかしく思う。

このイタリア児童文学に描かれているのは、差別をする人間のリアルな姿です。
堂々と差別をする人間もいる。
しかし、差別は悪いことだとわかっていながら、してしまう人間も多い。
移民の子どものコートの、ボタンがとれているのに気づいたとき。
差別したままの人間で終わるかが問われます。

本書はディスレクシアの方が読みやすいフォントで印刷されています。
また、障がいなどで本書を読めない方向けに、購入者はテキストデータをゲットできます。
わたくしは該当しませんが、なんかうれしいです。

1月14日(日)文学フリマ京都出店!


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