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⚠️ネタバレあり『THE FIRST SLAM DUNK』を観てきた。

タイトルにも書いてあるが、最初から完全なるネタバレ含む感想を私自身の熱が冷めないうちに余韻に浸りながら書き綴った文章なので、まだ観に行っていない人はご注意を。




『THE FIRST SLAM DUNK』を観てきた。
公開初日の朝イチで。無職オタク強い。
総評としては最高だった。
たぶん今回上から下まで「最高」と書く。

待ちに待った山王戦が、リアルタイムでしかも劇場で観られたことに感動した。
しかし、細かい指摘や疑問を挙げようとするといくつかある。
あくまでいち原作ファンとしてのコメントであるのであしからず。

まずタイトルにも含まれている”FIRST”についてだが、原作者ってリョーちんお気に入りだったのか?
私はただ漫画を読んでそれからアニメを観ただけなので作者の作品に対する細かなこだわりや癖、趣味といったものを知らなかったのだが、これは原作の主人公・桜木花道ではなく、宮城リョータの物語だった。
エンドロールの最初がリョーちんだったし。
終わってからツイッターを見ると読み切り『ピアス』の内容にも触れているという情報があった。
序盤からフラグが立っているソータ、兄の代わりにはなれないと言われたリョータ、辛すぎだろ……リアルか……
まあしんどい話は大好きなのだが(虚無感に浸れる話が大好き)。

私は大学4年生のとき、働きたくないというただ一つの願望のために大学院を受験したのだが、とりあえず興味あるし、というノリで映画音楽の研究のため勉強をしていた。
なのでただ映画を観ていた頃よりも知識はある。
その点からいうと、劇中の盛り上がりや息を飲むようなシーンでは見事に引きつけられ、あの有名なセリフのない原作シーンも忠実に再現(映像として実現)されたことに胸が熱くなった……
映画音楽でもたしか10項目くらい使い方があって、ほかにもあえてそのシーンでは音楽を使わずに、あるいはピタリと音楽を止めて観客を引きつけるという、映画にはさまざまな音楽の使い方があるのだが、こういうことを勉強していたおかげでより楽しむことができた。

そしてリョーちんの過去から始まり山王チームが出てきた瞬間、きっと原作ファンなら誰もが興奮しただろう。
あの最強チームが動いてる、河田兄の「うし‼︎」も深津の「ピョン」も聞けた、マジかよ最高じゃんか……と心の中で言いながら観ていた。
が、あれ待って、花道が野辺にユニフォーム引っ張られてやり返すところ、花道が引っ張られたシーン入れてないから、真似したんじゃなくていきなり審判の目盗むのうまくなったように見えないか????
それと、河田弟vs花道も期待したんだけどほぼカットだったのが悲しい……
「ひあ〜〜〜〜すごい頭だ」「ごむぇん兄ちゃん」とかもっと絡み見たかったんだけどな。
原作のギャグシーンというか、コミカルな部分は比較的カットされて“バスケの試合”にすごく熱を入れて重点を置いていた印象だった。
だからこそ、キャラクターたちのアップやコートを俯瞰で見ながらも“そこで試合観戦をしている”感を味わうことができたし、劇中の観客が盛り上がっているところでは実際に映画を観にきた観客も一緒に盛り上がれる作りになっていた。
ほんとすごいぜ……モーションキャプチャーでフルCGってすごい時代だよね……

実は去年アマプラにスラムダンクのアニメがあったことで再熱し原作を読み返した時期があったのだが、1年開いた状態で映画を観てからまた原作読みたい欲が高まってきていて、読み返してからもう一回観に行きたいな、と思っている。

最後に、これを書こうか迷ったのだが、ツイッタなど(私の情報源はほぼツイッター)散々言われていたし大事なことだと思うので、これもいち原作ファン・個人として断言する。
私にとって公開前のプロデュース側は集客のためとしか思えないほどのやり方で進めていて、ムビチケの販売時期と新規声優の情報を出すタイミングは間違いだったし結局公開日まで最低限の情報しか出さず炎上してしまったこと、しかし結果は逆転勝利でポジティブな感想がたくさん出ていて、これはいかに作者含めた原作が人気で愛されていて製作陣が一生懸命作ってきたかが証明されたことであり、それなら運営のやり方なんてどうでもよかったじゃん、なんて意見も出そうだが、完全に“プロデュース側が作品に救われた”という図である。
けっしてプロデュースと作品の出来の相乗効果ではなかったことを私は言いたい。

作品は本当に楽しめた。
今日観ることができて嬉しかった。
あーーーー最高だった。

そういえばさ、もしかして豊玉戦って一生アニメ化されない……?

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