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イナズマロックフェスとは

イナズマロックフェスとは毎年9月に滋賀県がほこる日本最大の湖、琵琶湖のほとりで行われる滋賀県下最大の野外音楽フェスのことである。おわり。

発端
と、言われただけではナンノコッチャなので発端から説明しよう。2008年滋賀県のふるさと観光大使に任命された西川貴教氏による「地元でフェスをやりたい」という一言から始まった地域密着型のフェスであり、行政の全面バックアップのもと2009年から始まったフェスである。

得意性
地域密着型という言葉は正直どのフェスでも言われるとは思うが、イナズマロックフェスにはいくつかの得意性があり、それが魅力であると自分は感じている。

・収益の一部を琵琶湖の水質保全のため寄付。

毎年収益の一部を水質保全を目的として寄付している。また、震災などがあった際はその地域に対する募金活動や寄付なども行っており、慈善事業の側面も持つ。

・ロゴマークに滋賀県章があしらわれており、行政がバックアップしていることを表している。シャトルバス乗り場は道路ではなく滋賀県草津市の公園。行政の持ち物を使用。

イナズマロックフェスのロゴ

滋賀県章

他のフェスでは公園などを借りず、駅前の道路にバスを並べることが多い。ただし、去年から使う公園が変わり駅から遠くなったので20分近く歩くことになった…

・滋賀県周辺の近畿東海エリアを中心としたゆるキャラがフェス会場を練り歩いている。

フリーエリアを歩いているゆるキャラたち

フリーエリアの龍神ステージに並ぶゆるキャラたち

お膝元なのにひこにゃんは来たことが無いが、こんなにゆるキャラがいるフェスは他に無いのでは?

・ステージが3つあり、メジャーアーティストのステージ以外の2ステージは無料(バス代のみ)で観覧可能。

無料エリアではアーティストによるライブだけでなく、お笑い芸人さんによるライブやゆるキャラのパフォーマンス、近隣の学生による出し物などが披露され、一日楽しめる工夫がされている。

絶賛売出し中のアーティストのライブが行われる風神STAGE 観覧無料

雷神STAGE以外はフリーエリア

このフリーエリアの2ステージの構成が、片方は「売出し中のアーティストのステージ」で、もう片方は「ゆるきゃらと芸人さんによるお笑い、地域の学生による出し物」になっていることで、音楽フェス特有の問題である「好きな音楽がやっていない時間帯」をお笑いやゆるキャラを見て過ごすという時間の使い方が可能になっている。(←実はこれ結構画期的!)


そして無料エリアがあるため、有料チケットで動員されるのは一日あたり約2万人だが無料エリアに約3万人、合計約5万人が遊びに来ている。

なんとチケットを買ってライブを見に来る人よりも、無料エリアに遊びに来る人間のほうが多いのである。

なぜ無料エリアのほうが人が多いのか
そもそも他のフェスでは無料エリアと呼ばれる場所が無いことが多く、会場に入るにはチケットが必要とされることが多い。
そのなかでイナズマロックフェスでは無料エリアがあるうえに、無料エリアだけに来る人のほうが多いのである。

イナズマロックフェスではシャトルバス(往復1100円)にさえ乗ればゆるキャラと芸人さんのライブ、ステージは小さいもののアーティストのライブも見られるという大盤振る舞いである。

それに加え近畿東海エリアを中心としたB級グルメの屋台が大量に出店しており、食べ物の種類も豊富であり去年は3日フル参戦したもののすべての店を食べきることなどできない程の充実ぶりを誇っている。

ディップするタイプのたこ焼きとビール 完全に縁日(笑)

なんなら最近は出店するお店を選出するためのイベントまで行われている。


発起人の西川貴教氏いわく「地域のお祭りにしようと、行政と一体となって運営してきた」という言葉は確かに間違っておらず、フリーエリアには「きぐるみ」と「お笑い」と「屋台」という地域のお祭の王道を揃えているのもその証拠だと言える。

その結果フリーエリアのほうが人が多いという普通のフェスでは考えられないことが起きているのではないだろうか。


まとめ
つらつらと書いてきたが、何が言いたいかというと、イナズマロックフェスは最高であり、また自分は今年も琵琶湖に行くんだろうなということを言いたかっただけである。(なんだかんだで初年度から10年皆勤)


こんなフェスもあるんです。今年も9月にやってます。皆さん滋賀県に行ってみてはいかがでしょうか。

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