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転職活動がうまく進まないときにこそ、考えてほしいこと について

初めての転職活動だったり、かなり久しぶりの活動だったりすると、自分ではじっくり準備をしたはずなのにうまくいかないこともあります。

転職エージェントはあなたにこうアドバイスすることが多いでしょう。

「打席に立ち続けましょう。応募企業数を増やしましょう!」

私もこの意見には大賛成。立ち止まっていても物事は改善していかないからです。

でも、その前にやるべきことがあります。それは、なぜそれまでの転職活動がうまくいかなかったのか、問題点を見極め、改善できることはないか?と考えることです。

今日は、「書類選考が通過しない」という問題に特化して考えたいと思います。

書類選考が通過しない理由


たいていの書類選考が通過しない理由は、概ね下記に集約されます。

1.あなたの経験に対し、応募している企業が合っていない
2.あなたの経験に対し、応募しているポジションが合っていない
3.職務経歴書の記載が不足している
4.アピールポイントが、応募ポジションとズレている

いずれの理由もつらい現実ですが、ここを直視せずに放置したままやみくもに応募企業数だけ増やしても、それははっきり言ってしまえば「時間と心の浪費」につながるだけです。

直接応募の場合、選考理由について丁寧なフィードバックは望めないと思います。そこまでの時間的・物理的余裕は人事にはないからです。選考理由を社外秘にしているところもあります。

あなたがもし、転職エージェントを使って転職活動をしているなら、「書類選考で落ちた理由」をきちんとフィードバックしてもらうようにしてください。自分では自信があったのに選考を通過しなかった時などは、転職エージェントに詳細な理由を聞いて貰ってください。

転職活動にエージェントを使う理由は人によって様々だと思いますが、「通過しなかった際の理由を教えてもらうこと」はかなり重要です。

このフィードバックが甘いエージェントは、極論「付き合う価値がないエージェント」だと言っても良いくらいです。

対策すべき一番の要素は「己の心持ち」である


書類が通過しない理由が特定できたら、次は改善方法を考えていきます。

手を付けやすいのは、3.や4.の理由です。応募書類の不足部分を補い、ズレを修正していきます。ここも転職エージェントを利用しているのであれば、どのようにどのようにアピールすべきか、具体的な事例をもとにアドバイスをしてくれると思います。

エージェントがどんなに頑張ったところで、転職者自身が変わらなくてはいけないと自覚しないうちは変われない部分、それが1.や2.の部分です。つまり、自覚している自分の経験や実力と、企業やポジションとの間のギャップを受け入れることは難しい。

評価を受け入れ、腹落ちさせること。自分を客観視することは、社会人経験が長い人ほど難しくなっていきます。

「40代、50代の転職活動は難しい」と言われる所以です。

どうしてもギャップが大きいと判断した場合は、方針転換や妥協点を探ることがとても大切です。

ここを避けてしまい、自分自身の心と対峙することなく、「打席に立ちましょう」というエージェントの言葉に乗せられて応募企業を増やし、「数打ちゃいずれ当たる」と期待し消耗し続ける転職者のなんと多いことか。

今、壁にぶち当たっている方がいらっしゃったら、自分の抱えている問題は1~4のどれに該当しているのか、ぜひ振り返って考えてみることをおすすめします。

あなたの転職活動が、実り多きものになりますように。

齋藤亜瑚



よろしければサポートを是非お願いします。現在医療介護系の人材会社に所属しつつ、これまで経験してきたことを「転職しようと思ったこともないひとたち」「転職活動したことがないひとたち」が「転職せざるを得なくなってしまった」ひとに還元できるようにしたいと思い活動を始めました。