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シドニーの「ゆ」 「ユ」ーカリの木

みなさん、ご存知のユーカリの木。

「コアラが食べるアレでしょう?」

の、アレです。正確には、アレの葉っぱですが。

オーストラリアに自生している木で、フトモモ科ユーカリ属、オーストリア人は、ユーカリプタスと呼んでいます。

シドニーから電車で2時間、ブルーマウンテンに行くと、めちゃくちゃ生えていて、その葉っぱから出る油が気化して山全体が青く霞んでみることからブルーマウンテンズ*1と呼ばれています。

このユーカリの木ですが、別にブルーマウンテンズに行かなくても、シドニー市内でも見ることができます。ていうか、あれもこれもユーカリの木。街中で、ちょっと白っぽくて、ところどころ幹の剥がれているところが茶色で、薄めの色のグリーンの葉。ユーカリです。時期によっては、赤い花を咲かせている時もあります。

ちなみに、Aboriginal peoples*2が昔から傷の治療にユーカリの葉を使用していたように、ユーカリの葉(から取れる精油)には、殺菌効果や抗炎症作用などもあって、アロマテラピーとしてもよく使われています。ユーカリのキャンディーも売られていますので、ウーリーズ*3などのスーパーで安く買うこともできます。

ユーカリの葉っぱが落ちていたら、ちぎって匂いをかいでみましょう。ほのかに薬っぽい匂いが漂いますよ。

*1 - 日本語のガイドブックではよくブルーマウンテンと単数形で書かれていることがありますが、たくさんの山に対して総称ですので、複数形なのですね。

*2 - 日本語ではアボリジニと表記されることがありますが、あまりにも直接的で、差別的な響きがあるので、最近はAboriginal peoplesと呼ばれることが多くなっていると思います。Peoplesと複数形になっているのは、たくさんの部族があるため。

*3 - オーストラリアのスーパー、Woolworths(ウールワース)の略。オーストラリア人は親しみを込めてよくこう呼びます。


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