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建築の日本展に行ってきました

建築の日本展@森美術館

建築については浅〜い知識と憧れしか持ち合わせていない私が行ってまいりました。建築の日本展。

展示期間も終盤を迎えた日曜日ということで混雑を予想したのですが、
入場自体は5〜10分で完了しました。


そしてそして、いきなりですが、感想の目次です。
①日本の建築ってすごい!
→古来からの木造の技術がとにかくすごい
→スカイツリーにも使われている五重の塔の技術
→新たな木造の可能性
→空間の連続性
②webの設計とかUI/UXとか、建築に似ている
③細かいのでしっかり見ると疲れる

①日本の建築ってすごい!

・木組みの技術
釘やネジを使わないで木と木を連結させる技法。かなりレベルの高い技術者にしか出来ない技のようです。

・地震で倒壊したことがない五重の塔の構造
日光東照宮の五重の塔には、地震で倒壊した記録がないそうです。
塔の中心にある「心柱」が、なんと宙吊りになった状態のため、振動を吸収できるらしい。これはすごいです。

・ティンバライズ200
木造を高層建築に適用してみようという試みです。(模型)
耐火性なども考えられているとのことで、こんな建築が出来る未来が来るのかもとわくわく。
Team Timberize

・居間→縁側→庭の連続性
たしかに、昔実家とかこんなつくりでした。防犯の観点からするとアレですが、なめらかに庭へと繋がる空間の連続は日本特有のものなんですね。

②webの設計とかUI/UXとか、建築に似ている

webデザインに限った話ではないですが、制約の中でユーザビリティーと美しさのバランスを考えてつくる部分って、建築の仕事と共通するなと思いました。
SANNAの妹島さんによる京都集合住宅のプロジェクト。
京都では景観を守るために勾配屋根(傾斜をつけた屋根)を使うルールがあるそうです。
そのルールを活かしつつ、見た目にも新しい集合住宅を提案されていて、
自分の仕事についても考えてしまいました。。。

③細かいのでしっかり見ると疲れる

大型の美術展すべてに言えることですが、集中して見ていると疲労がすごいです。点数も半端じゃないです。キャプションの文章も割としっかり書かれています。途中休憩を挟みながらご覧ください。

おまけ

丹下健三デザインの家具。実際に座れます。
香川県庁舎の建築のデザインだけを担当されたのだと思い込んでいたので、中身の家具まで設計されていたとは。非常に実用的だけどちょっとデザインされてますね。

ライゾマティクスによるインスタレーション。
模型で展示されることが多い建築物、実際に立ち入れない建築物のサイズ感を感じてみようというものです。感じられたかはさておき、見せ方がかっこよかったです。

まとめ

建築は実用性と美しさの両面が影響しあっていて面白いです。webのデザインを考えるときにバランスをとるアレと似ていると思います。
ただ、建築はかたちに残るもので、その空間に行くだけで癒されたり感動したり、圧倒したりする力があるのがすごい。そして歴史が長い分、最新の建築に組み込んで新しいものを作れることが羨ましい、と思いました。

おしまい