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イギリスで列車に乗る 切符編 その2

切符の続編ですが、今回はあまり一般的でないタイプの切符を紹介します。

Advancedチケット(早期予約割引)

Advancedチケット(早期予約割引)は早期予約で、列車限定で割り引かれるものです。Advancedチケットは乗車できる列車や乗車日が限定されるものですので、事前に指定席を必ずとる必要があります。鉄道会社により事前購入の条件は違うようです。
ご興味あるかたは詳細な条件についてリンク先をご覧ください。

Ranger and Rover Tickets

日本のJRでいうフリーパスみたいなもので、ある指定された区間で自由に乗り降りできるものです。使ったことがないのでよくわからないのですが、設定された区間内では乗り降りが自由にできるものかと思います。いわゆる企画切符の類ですので、いろいろなタイプと発売エリア、利用条件があり詳しくは各鉄道会社のWebをご参照ください。例えばFirst Great Westernでは以下の切符を発売しています。
https://www.gwr.com/your-tickets/choosing-your-ticket/rangers-and-rovers

First class

日本のJRでいうグリーン車のようなもので、お金に相当の余裕がある方はFirst classがあります。列車によってはそもそも設定されていないので、First classが設定されている列車であるかどうかはWebサイトでチェックするといいでしょう。
なお、鉄道会社や路線によりますが、週末の空いているときは、車内で車掌さんに言うとFirst classに比較的低価格でアップグレードすることができるものがあります。

Railcards

これは切符ではなく、会員割引の証明書のようなものです。
Railcardsの仕組みは会員割引?かつ学割やシニア割引のようなもので、事前に年齢等の条件にあう年会費のような定額を支払い、Railcardを発行してもらいます。このカードを持っていると規定の3分の1くらい割引(33%引き)になります。実際のRailcardは割引のときに見せる写真入りの身分証明書みたいなカードです。最近はスマホのアプリ版があり、それで自分の写真を見せて証明する方法もあるようですが。割引された乗車券自体は無記名のため、車内検札でも割引切符と同時に、会員であることを証明するためRailcardを提示する必要がありますので旅行時はお忘れなく。特にスマホ版ではスマホのバッテリー切れには注意してください。バッテリー切れでも言い訳はできません。割引切符を使いながらRailcardを提示できないと不正乗車とみなされます。

最近では紙の切符以外の電子チケットも出使われ始めました。電子チケットについて説明します。

スマホアプリでの切符

鉄道会社によってはスマホアプリを提供しており、それでチケットも買えるものもあります。車内検札では紙のチケットの代わりにQRコードを示すようです。どのようなアプリとサービスを提供しているのかは各鉄道会社によるので鉄道会社のWebサイトをご覧ください。

非接触ICカード

ロンドン近郊ではNationalRailの駅でも自動改札でOysterカードやContactlessクレジットカードが使える駅もあります。またスマホのアプリでNFC対応ならアプリでチケットを購入すると、それで改札を通れるタイプもあります。しかし、非接触カードに対応していない駅までいくと清算が出来なくなってしまうので、日ごろ使ってい事情が分かっていない場所に行く場合は、事前に紙のチケットを購入することをお勧めします。

通勤、通学以外では使うことはないと思いますが、イギリスの定期券を紹介します。

定期券(Season ticket)

月単位、年単位のほか、週単位という定期券もあります。中途半端な期間でも1月以上、1年未満ならその中間の期間の定期券も発行できます。
定期券はピーク時間帯に乗れますが、結構なお値段となります。毎日会社に通勤しない、さらに時差出勤が許されるなら少し出発を遅くして往復のオフピークチケットを買った方がいいかと思います。最近、コロナ後の在宅勤務中心に対応してFlexi Season ticketsといわれるものも出てきました。これは毎日会社に行かないが時々行く人に向けた回数券的な商品のようです。
なお、定期券は本人以外使えませんが、定期券自体には証明するものがないため、別途写真付き身分証のようなPhoto cardというものを申請する必要があります。車内検札では定期券とともにPhoto cardを提示します。

コラム イギリスでの通勤費

イギリスの会社では通勤費については、通勤手当はなく自己負担です。つまり自分のお給料から支払います。ですから家を借りるときは交通費と家賃を合わせてどちらか得かも考えます。お給料の大半が交通費と居住費と諸経費(CouncitTaxやUtilities, TV license)で消えてしまい自由に使えるお金(Disposable imcome)が手元に残らないのです。

参考 定期券の値段 例としてReading <-> Londong paddintonの区間は距離にして34マイル(55km)です。この区間の一か月の定期券はで2024年8月現在で537.6ポンドです。
(1ポンドが日本円でいくらなのかはあまりに日々の変動が激しいので各自レートをお調べいただければと思います。)初めて定期券の金額を聞いたときは、半年分なのかと思ったのですが1か月でした。Londong paddintonからさらにロンドンの中心部に地下鉄で行く場合は Travelcard Season ticketというオプションを付ける必要があります。