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小学生が留学準備のためにすべきこと

1.留学準備

日本の未来、いよいよ怪しくなってきました。これはもう何年も前から分かってはいましたが、ここにきて加速度的に悪化してきています。お子さんをお持ちの方は、子供が将来海外でも働けるように教育していきたい、と思っていらっしゃるのではないでしょうか?
留学開始の時期により、多少差はありますが、将来の留学のために小学生がやっておくべきことは変わりません。

2.公立の小学校に行く利点

将来の留学を見据えた場合、公立の小学校(中学、高校も含め)に通うことは、戦略的に良い面が沢山あります。
まず、学費がかかりませんので、留学資金が貯めやすいです。
そして、学校の成績が取りやすい。行く国によりますが、どの段階で留学するにせよ、基本的に過去3年間の学校の成績の提示が求められます。
また、通学に時間がかかりませんし、学校の課題も少ないので、自由に使える時間が増えます。

3.基礎学力

留学に備え、英語力を上げていくことはもちろんなのですが、やはり大切なのは基礎学力です。まだ日本語が学習言語ですので、基本となる学校の勉強は大切です。そして、できれば、算数は上を目指した方がいいです。例えば四谷大塚の予習シリーズで学習したり、算数が好きな子でしたら、算数専門の塾などに通うのもおすすめです。あとは、沢山の本を読んだり、作文を書いたりしながら、母国語の能力を伸ばしていけばいいと思います。
漢字検定をはじめとする各種検定は子供のモチベーションになりますから、上手に利用するといいです。
学力の高い子は、「~オリンピック」や「~弁論大会」などにどんどん参加して欲しいです。

4.英語力

英語力は学習に費やした時間に比例して伸びていきますので、とにかく時間を確保して欲しいです。毎日継続的に学習させましょう。
日本だと、よく、小学生なのに英検3級取りましたとか、中1なのに英検2級持ってますとか言う方がいますが、もうこの考えは捨てた方がいいです。日本は英語の学習の進度が遅いだけなので、例えば中1で英検2級持っていたとしても、その学年の現地校、インターナショナルスクールでは授業についていけるかどうかかなり厳しいレベルです。ちなみに、小学生で英語力0の状態でイギリスの現地校に入れたとすると、特別な学習をしなくても、2年で英検2級は取れる、というのが一般的です。取れた学年にもよりますが、それでもその時点では、現地校の授業にまだまだついていけないことが多い状態です。日本の学校での英語の進度に捉われず、どんどん学習を進めていきましょう。
フォニックスは発音の基礎なので、まずはフォニックスから始めてもらい、本の多読、リスニング(CD付きの本等を活用)を組み合わせるといいと思います。これは、小学生と言わず、もっと前から始めることが望ましいです。
いわゆる「英会話スクール」は無駄なので、お勧めしません。
帰国子女アカデミー、GLICC等、学習言語としての英語習得に長けている学校をお勧めします。

5.やっておくと良いこと

スポーツや楽器は、学力以外の面から子供の評価を上げてくれます。欧米の学校に行った場合、英語力が劣っていても、何か人より優れていてアピールできるものがあると、周りの目が断然違ってきます。周りに「認めてもらえる」ということが非常に重要になってきます。「芸は身を助く」といいますが、実感する場面に出くわすことがあると思います。スポーツや楽器以外でも、歌でも絵でも、好きなこと、出来ることを継続的に伸ばしていけるとアドバンテージになります。
また、「タッチタイピング」は早い段階でマスターされることをお勧めします。小学生ならゲーム感覚で練習でき、習得も早いでしょう。欧米では、小学生でも、高学年になると宿題等レポートはデータで提出することになります。
プログラミンも小学生の内から是非学んで欲しいことの一つです。
その他、オンラインでもいいので、他国の方と触れ合える機会を多く持てるといいですね。

6.むすび

円安が進み、留学準備をしていても本当に行けるのか分からない、という方もいるかもしれません。しかしながら、結果的に留学しなかったとしても、これらの学びは子供の将来に大変役立つものと確信しています。日本の大学に進む場合でも、AO入試に生かせる内容ばかりです。
お子さんが、何か特別に好きでチャレンジしたいことが決まっていれば、もちろん、そこに突き進んでください。学生時代は案外短いので、貴重な時間を有意義に過ごさせたいですね。

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