インターナショナルスクール、ナショナルスクール、現地校、ボーディングスクールってどんな学校?

1.インターナショナルスクール

もともとは、日本に在住する外国籍の子供のための教育施設として設立されましたが、今は、様々な要因により、ほとんどのインターに日本人でも入学できます。日本人ばかりのインターもあります。授業は英語で行われ、その学校が採用しているカリキュラムに沿って、学習が進められます。
カリキュラムには、IB、アメリカ式、イギリス式、カナダ式、インド式、などがあります。
例えば、IBを採用している学校は、Kインターナショナルスクール、東京インターナショナルスクールなどです。イギリス式は、今話題のハロウインターナショナルスクール安比や、来年開校のラグビースクールジャパンなどですね。
ここでは日本のインターナショナルスクールについて説明しましたが、海外にも沢山のインターナショナルスクールがあります。

2.ナショナルスクール

アメリカンスクールインジャパン、ブリティッシュスクールイン東京、フレンチスクールなどがあり、親の仕事などで海外へ行っても本国と同様の教育を受けられるよう、その国の政府等が設立した学校です。なので、本来は、その国籍の生徒、もしくはその国からの帰国子女等のための学校なのですが、近年、小学校前のプレからなら日本人も入れる傾向があります。例えば、アメリカンスクールは、2011年の震災の時に生徒が一斉に本国へ帰国してしまい、困った学校は日本人生徒を受け入れるようになりました。なので、現在は、あまりインターナショナルスクールと変わらなくなってきました。例えば、ハロウインターナショナルスクール安比とブリティッシュスクールイン東京とは、基本的なカリキュラムは同じです(IGCSEとA-level)。ただ、雰囲気は違いますね。ナショナルスクールは、レベルの良い公立の学校という感じです。
海外にある日本人学校もナショナルスクールですね。こちらは、基本的に日本人生徒のみの生粋のナショナルスクールです。

3.現地校

現地校は、文字通り現地にあるその国の生徒のための学校です。例えば、ロンドンに赴任になった場合、主な選択肢は3つです。1.現地校に通う、2.インターナショナルスクールに通う、3.日本人学校に通う。現地校に入るのが一番英語力が伸びます。生徒の多くがイギリス人や居住権を持つ英語が得意なヨーロピアンですし、その国の受験に合わせた授業が行われるからです。ただ、学年が上がるにつれて、英語力が足りないと受け入れてもらえず、インターナショナルスクールに通うことになります。英語圏ではない国(例えばフランスなど)でも、現地校に通わせる親御さんもいますね。イギリスの現地校には、インターナショナルスクールを併設している学校もあります。留学生でも英語力が十分にあり試験に受かれば現地校に、英語力が足りない場合はインターナショナルスクールの方へ通います。当然ですが、英語で教育を受ける場合、現地校という選択肢があるのは、基本的には英語圏の国のみです。(外国籍の子供が広尾学園インターコースに通うことは、現地校だけど、英語で学ぶ、という例外になるかもしれませんね。)

4.ボーディングスクール

ボーディングスクールには、フルボーディング(全寮制)の学校と、フルボーディング、ウィークリーボーディング(週末だけ帰宅)、通学の3つの形態から選べる学校、ウィークリーボーディング(週末だけ帰宅)、通学の2つの形態から選べる学校、の3種類があります。例えば、ハロウインターナショナルスクール安比はフルボーディング、マルボロカレッジマレーシアはフルボーディング、ウィークリーボーディング(週末だけ帰宅)、通学の3つの形態から選べ、ハロウインターナショナルスクール香港は、ウィークリーボーディング(週末だけ帰宅)、通学から選べるみたいです。
ここで、注意して欲しいのですが、いわゆるハリーポッターをイメージするイギリスのハウスシステムを採用しているボーディングスクールと、単に学校に寮があるよ、という学校とは分けて考えた方がいいです。イギリスのハウスシステムは、学校の先生が一緒にハウスで暮らし(ハウスマスター、ハウスミストレスと呼びます)、ハウスごとに縦のつながりが深くサポートし合います。
一方、寮は雇われた寮長のいる単なる寮です。例えば、シンガポールは教育移住に人気のある国ですが、ハウスシステムを採用しているフルボーディングの学校はほとんどありません。基本的に通学の学校が多く、アジアの慶応!?と言われているACS(アングロチャイニーズスクール)インターナショナルもボーディングスクールではなく、寮です。近年人気なマレーシアの学校もボーディングスクールと言っていても、実際は単なる寮というケースも多いです。
欧米のボーディングスクールはハウスシステムの学校がほとんどですが、アジアの学校だと、単なる寮の学校も多いのです。気を付けてください。

5.学校選び

ざっと学校の特徴を説明してきましたが、いかがでしたか?国内インター?海外ボーディング?それとも日本の学校?迷いますね。次回以降、カリキュラムの違い、将来を見据えた学校選びなど、お話していく予定です。

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