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北海道に初めていった話。6日目/旭川篇

9/12 おとなしめの観光

初の寝坊

 昨夜(というか今日未明)の就寝が遅かったので、予定よりも大分遅く起きてしまった。自分も相方も長期間の旅行は初めてで、前日が車中泊だったのもあるだろう。今は大体8時半ちょっと過ぎ、友人を起こしせかせかと身支度をして時刻表を確認。どうやら9時の電車には間に合いそうにない。かといってホテルでダラダラするのももったいないので赤レンガ庁舎を見に行く。天気は小雨、この旅行で初めてのしっかりした雨だ。行ってみると遠目でそれらしきものを補足する、がなんだか様子が変な気がする。

な ん か 違 う

ものの見事にシートに囲まれていた。どうやら工事中のようだ。しかしながら付属施設には十分な展示がなされ、解体工事でわかった構造の説明や屋根部分の見学もできるようになっていた。まぁこれはこれでありかなと思えるクオリティだった。

赤レンガ庁舎のとんがったところ

10時ちょうどの特急に間に合うように駅に向かうと函館本線の函館方面・室蘭本線・宗谷本線の特急が大雨で運休になっていた。北海道の交通網は貧弱だな、とか札幌に戻ってきていてよかったなとか思いつつ10時発のライラックに乗車。思いの外人が多かったので指定席を確保している。ここから旭川に向かう。

旭川らーめん

 12時前ぐらいに旭川に着いたので、まずは昼飯とする。向かうのは「らぅめん青葉 本店」。言わずと知れた旭川ラーメンの有名店で、あまりラーメンに詳しくない自分でも知っていた。

駅から少し距離があるので歩いて向かう。店に到着したものの、ここのオーダーシステムがなんというか前時代的でとても分かりづらい。戸惑いつつもオーダーを済ませ店の横の待合室で待つ。教えてくださったリーマン女性にはとても感謝である。15分ほど待って着丼。普通にうまい。このシンプルで少し昔ながらといった味わいの醤油らーめんで特に麺が好みである。かつて家で食べた気がする日清の行列のできるラーメン屋を思い出した。なんとなく一見お断りといった雰囲気もあって入りづらく、また待合室での接客がかなり適当だったので心中は穏やかではなかったが、店内の様子は好印象で味もよく気持ちよく退店した。
….気持ちよかったのだが、店を出た途端そんな気持ちも吹き飛んでしまった。呆れるほどの豪雨である。折り畳み傘では到底カバーできないような雨の中どうにかこうにか旭川駅まで戻り、そこからバスで旭山動物園に向かう。片道500円で少し割高な気もするが、雨に濡れないだけで御の字である。

とんでもない雨である。雨雲レーダーではきれいに真っ赤だった。

旭山動物園

 バスに揺られること30分ほどで動物園に到着、バスから降りる頃にはすっかり雨足も弱くなり、ただの雨と言った様子になっていた。入場料はデジタルチケットで既に払っていたのでスムーズに入場し、大きな傘も借りた。園内マップを一瞥してどう園内を回るか考えて雨の中進み始める。

園内マップ。想像以上に広い。

園内を左回りにぐるっと見て回ることとする。小学校の道徳のテキストか何かで旭山動物園のことは読んだことがあったのだが、事前情報通り手書きの案内板が趣深くてとても良い。キリン・カバと次々見て回り、こども牧場ではモルモットとの触れ合いができた。飼育員が餌を配置すると、素早く駆けていくヤギに対して愚鈍に歩くヒツジが印象的だった。

こども牧場にはヒツジとヤギがいた。ヤギは小学生のころにレスパールにいて、
少し怖かった記憶があるのだが久々にみると可愛かった。

少し進んで、テナガザルの屋外展示まで来た。運良く屋外で遊んでいる様子が観察できて、旭山動物園らしさを実感した。近傍のフン注意の看板がとても良い。

テナガザル

そこからタンチョウやエゾシカなど北海道の生物ゾーンを見て回って、これらを実際に野生下で見てきたので、少し誇らしい気分になったり、ずっとそっぽ向いているオオワシのゲージを見たりしてどんどん進んでいき、レッサーパンダのゾーンまで来た。

レッサーパンダ。可愛すぎる

こ奴ら、あまりにも愛くるしい。縦横無尽に歩き回りながらも周囲に愛嬌を振りまく奴らは二足歩行の動物たちを虜にしていた。通路の上に懸かる橋はまるで花道であり、奴らは通るたびに歓声を一身に受け、満足そうに背を向ける。くそぅ、可愛いやつらめ。このファンサービスを忘れられなかった私は帰る前に売店でレッサーパンダをかたどったキーホルダーを購入した。
その後シロクマ館、アザラシ館に行って最後にペンギン館に行く。ペンギン館もかなり思い出深い体験をした。キングペンギンの水槽の中にジェンツーペンギンも混ざっているのだが、明らかにジェンツーペンギンが好奇心旺盛なのだ。人間について歩き、カメラを向けると、向けた方向に首を振るのだ。うーん可愛い。

左がジェンツーペンギン。躍動感がすごい。
「我、関せず」といった様子の奥に見えるペンギンがキングペンギン。
どうやらあの個体が特別好奇心旺盛なのではなく、ジェンツーペンギンがそういうものらしい。
散歩に勝手についてくる様子とか絶対可愛い。冬に再訪したい。

最後の方は少し早歩き目に回ったのだが、あっという間に閉園の17時となった。滞在時間はほぼ4時間であったが、あっという間の時間だった。満足してバスに再び乗って旭川駅に向かう。途中の旭川四条という宗谷線の駅で乗り換えれば節約になり、いい感じに乗り継げるらしいのでそこで下車し駅のホームで待つ。時間になっても電車は来ず、待っているとアナウンス。”宗谷線運休”…….おとなしく旭川駅まで住宅街を歩いて戻った。

今日は一日ダイヤが乱れまくっていた。

夜の札幌

 札幌に無事に戻り、晩御飯を食べる。晩御飯はまだ食べていないグルメ、スープカレーだ。駅ビルの中にある「天馬」で角煮スープカレーをいただく。

炙り豚の角煮とたっぷり野菜のスープカレー(1300円)

スープカレーは以前食べたときはそこまで好きではなかったが、この時に良さを理解できた。スパイスを如実に感じるがあっさりと食べることができ、具材もたくさん入っていておいしかった。おそらく個性的ではないが、それゆえに食べやすかったと思う。
 スープカレーを食べた後はJRタワーの展望室へ向かう。時間は21時過ぎだが展望室の最終入場は2130なので安心である。エレベーターホールには展望台から見える範囲の地図や、札幌の地図を京都に重ねた地図などもあり面白かった。そして肝心の夜景であるが、天気は小雨で窓に水滴もついて見づらい点もあったが、かえって光が宙で乱反射してまばゆい感じでもあった。

札幌の夜景、これはこれでThe 夜景といった感じがしてよい。

展望台にはバーもあり、せっかくなのでサッポロクラシックをキメる。場所の雰囲気もあり、夜景を見ながらビールという優雅な時間を過ごすことができた。

サッポロクラシック、プレモルとかよりも個人的には好み。

 展望台を後にして、今日の宿の快活クラブへ向かう。快活はやはり金欠旅行の心強い味方である。友人と明日の待ち合わせ時間を確認し、受付の機械のところで別れる。いつもはブースなのだが、友人が鍵付き個室派閥で布教してくるので鍵付き個室を取った。結果から言えば自分はブースで全く問題ない人間のようだった。ちなみに友人は大学の履修を組んでいたらしい。
 本来の予定では午前に旭山動物園に行き、夕方はサッポロビール博物館に行く予定であったのだが、寝坊のためビール博物館は断念した。そもそも計画時点では旭山動物園をなめていたのでおそらく無理のある計画だったのだが。これから札幌に行く機会は多々あるだろうからその時にビール博物館はリベンジすることとする。

今日の出費

青葉 ラーメン 850円
バス 往路500円 復路460円
旭山動物園 入園料 1,000円
旭山動物園 キーホルダー 385円
天馬 スープカレー 1,300円
T38 入場料 640円
T38 サッポロクラシック 600円

今日の移動

1000 札幌駅発
ライラック11号
1125 旭川駅着
旭山動物園
1900 旭川駅発
カムイ44号
2025 札幌駅着

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