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初めて北海道に行った話。7日目/洞爺湖篇

9/13 温泉リゾート、洞爺湖

札幌を後にして

 快活クラブで日を跨いで朝になった。時間は8時半ぐらい。今日は寝坊せずに起きることができた。疲れはそこまで感じていないし、ここから先はスケジュールに余裕もあるので問題ない。外に出ると天気は快晴。旅行前は雨の予報だったのだがかなりツイている。友人と合流し、まずは北海道中央バスのバスセンターに向かって帰りのフェリー切符を発券してもらうこととする。受付で電話予約の時にもらった予約番号とアクセスキーと伝える。受付の方の手違いで一日日付がずれていたのだが、その場で気づけたので発券し直してもらうことができた。確認は大事、はっきりわかんだね。札幌駅に向かいながら、急激に旅行が後少しになってしまっていることを実感し、もの悲しい気持ちになる。9時38分発の北斗8号に乗車し、洞爺駅に向かう。

大通公園を通ってバスセンターに向かう。
素晴らしい天気でテンションが上がる。

洞爺到着

洞爺駅に到着。
駅にはサミット記念のモニュメントがあった。

 11時半ごろに洞爺駅に到着し、駅レンタカーの貸し出し手続きをする。ここの係の方がかなり気さくな方で、印象に残っている。手続きの際に自分の履歴から北見で駅レンタカーを借りていることを知って、どういう旅程で行ったのかとかの世間話をしていた。借りる車は再びルーミー、係の方は「せっかくなら違う車にも乗って欲しかった」と残念そうな顔をしながら仰っていたが、ルーミーはいい車だったのでこちらとしては全く問題はない。手続きを終えて軽く車を走らせて洞爺湖畔に出る。
 時刻はもう正午過ぎ、お腹が減っているのでまず昼飯にする。行った店は「レストラン かわなみ」洞爺湖を一望できる窓際の席に座り、釜飯を頬張る。蟹のほぐし身や紅シャケ、ホタテなどが入っていて素朴な味わい。泰然とした景色を見ながら食べたこともあり、非常に穏やかでゆったりとした時間が流れる。

釜飯1,500円

 腹ごなしも済ませたので早速観光を開始する。まずは昭和新山へと行く。車を少しばかり走らせて到着。駐車場は広いのに一つ一つのスペースが狭く、かなり気を回した。

二つの火山

 昭和新山は理科の教科書でお馴染みの火山であり、地元の郵便局員によって隆起の様子が「ミマツダイヤグラム」として観察記録に残されている点から火山学的にも重要な火山である。赤褐色のゴツゴツした表面で、かなり特徴的な景観をしている。ただの麦畑からこんな異様なものができるなんて、自然のエネルギーに恐れ入るばかりだ。

昭和新山。多くの観光客が訪れていた。
それはそうと「昭和の奇跡」と題目をつけるのはどうなのか。

 付近は熊牧場や売店などあり、一帯が観光施設的な感じで整備されている。今回はその中でも有珠山ロープウェーに乗車する。往復1800円とそこそこいい値段するが、KKdayから買うとおよそ2割引の1620円で購入できる。ゴンドラは非常に綺麗で快適である。出発の時点では仰ぎ見ていた昭和新山があっという間に目線と同じ高さになり、いつの間にか見下ろす高さにまでにロープウェーは到達してロープウェーは山頂駅に到着する。

ロープウェー山頂駅そば、Mt. USU Terraceからパノラマ撮影。
天気の良さも相まり、ものすごい絶景である。

 ついて振り返ってみると、ものすごい絶景である。洞爺湖と昭和新山が一望できる。あと風がとても気持ちが良い。ロープウェーの駅から少し歩くと有珠山の火口原まで行けるそうなので少し歩いてみる。有珠山山頂部の切り立った崖を右手に見ながら10分弱歩いて行くと有珠山の火口原展望台に到着する。こちらも壮大な景色を望むことができる。これは1977年の噴火で形成された火口であり、その広大さからとんてもないエネルギーが放出されたことを想起させる。奥には渡島半島がうっすら見えている。また、ここからは噴火湾の海岸線を望むことができ、室蘭まではっきり視認できた。

想像を超えたスケールに息を呑む。
展望台より南東方向を望む。室蘭が湾になっていることが見て取れる。

Mt. USU Terraceまで戻り、自販機でいろはすハスカップを購入し、テラスのソファーで少しのんびりする。少し歩いて熱気を帯びた体に爽やかな風といろはすが染み渡ってとても心地が良い。ハスカップはこれまで各地で見てきて、この時初めて飲んだのだが葡萄というかブルーベリーのような味で美味しかった。適度に休んでロープウェーで山を下り、下の売店で夕張メロン熊のキーホルダーを購入して車に戻る。ここからまた少し車を走らせてジェラートを食べに行く。

洞爺湖ドライブ

洞爺湖湖畔の230号を道なりに進み、道が湖畔から外れて丘陵地帯に入ったところにお目当ての店、「レークヒル・ファーム」はある。

食べログ100名店アイス・ジェラート部門にノミネートされるほど有名かつ人気のある店で下調べしていた時に絶対行きたいと思っていた。駐車場は広いものの車はかなり多く、平日なのに繁盛しているようだ。お店はカフェメインのA館とジェラートのB館とあり、Bの方へ向かう。

お店の佇まいがかなりメルヘン。
林で少し隠れてしまっている左側がB館。

ダブルコーンを購入し、上に乗せるジェラートを選ぶ。選べる種類は20種類で、ディスプレイを見るとどれもとても美味しそうだ。迷ったが自分はかぼちゃとブルーベリーみるくにした。

いっぱい選べてミルクといった定番から、
塩や赤紫蘇シャーベットといった変わり種まで様々だ。
これを見るだけでお腹が減ってくる…
ブルーベリーみるくとかぼちゃのジェラート(450円)
奥に見えるは羊蹄山

店の外にあるテラス席でいただく。めっちゃうまい!ブルーベリーミルクはブルーベリーのほのかな酸味とミルクの濃厚さがマッチして、さっぱりしているけど確かな満足感がある感じ。かぼちゃはとても濃厚で冷製ポタージュを飲んでいるかのような感じ。ジェラート特有の氷の水っぽさはほとんど感じずクリーミーな舌触り。羊蹄山を望みながら食べるジェラートは今までで一番美味しかったと自信を持てるものだった。店の奥は草原になっていて、ところどころには花畑やヒツジやウサギの飼育エリアがあった。あと、草原の中にポツンとヤギの小屋があった。おじいちゃんみたいでとても可愛い。

改めてすごい場所にある小屋。

このお店はロケーション抜群で、雰囲気も最高。何よりめちゃめちゃに美味しいという文句一つない完璧なお店だったので、近くに行ったら絶対再訪したい。
 ここから少し車を走らせてサイロ展望台に行く。先ほど有珠山から見た景色とは違う角度からも洞爺湖を眺める。ここの展望台には売店があったり、小型ヘリコプターの発着場があり、眺めている間にヘリが到着して、また出発して行った。浮上して進んだかと思えば斜面に沿って急降下していき、その腕に驚愕した記憶。

サイロ展望台。
ローマ字表記の看板は薄っぺらいエモを象徴しているかもしれないが、個人的には好き。

今晩のホテル

まだ1日を終えるには早いが、ホテルにチェックインする。今日の宿は「北海ホテル」洞爺湖の温泉街からは少し離れているが、立派な温泉宿である。少し外見には古さを感じるが清掃は行き届いていて、むしろ「老舗」といった風格があった。実際洞爺湖サミットの際にもこのホテルも使われたらしい。チェックインを済ませたら再び外出、近場をフラフラしてみる。

洞爺湖に沈む線路。

わかさいも本舗というお菓子屋さんに行ってお土産を物色したり、洞爺湖町立火山博物館の無料ゾーンだけ行ってみたりした。無料ゾーンだけでもジオラマや洞爺湖周辺の自然案内などがあってかなり楽しめた。

洞爺湖町立火山博物館。
無料で入れるのは片方の棟のみ。

お楽しみの夜

 さてホテルに戻ってきて晩御飯の時間である。普段は素泊まり一択なのだが温泉旅館で、なおかつ最終宿泊なので今回は一泊二食付きだ。

ものすごく美味しそう。
国産牛の陶板焼き

旅館の晩御飯あるある、「これ何かわからないけどなんか美味しい」を遺憾無く発揮している晩御飯で満足。しかしお楽しみはまだ続く。ホテルの庭に下駄を履いて湖畔に出る。なんと洞爺湖では夜20:45から20分ぐらい半年の間毎日花火が上がるのだ。少し歩いていって洞爺湖の遊覧船乗り場の方まで行く。時間になると西から東に向かって船が進みながら花火を打ち上げていく。花火の規模としては小さいが、いかんせん眼前で打ち上げるので迫力は十分だった。花火大会の花火を見るのは高一の時に見にいった琵琶湖花火以来でかなり久しぶりだ。

花火は終盤に近づくほどほでになっていく。
フィナーレは特大。

花火が終わり宿に向かって戻っていく途中、高そうなホテル(乃ノ風リゾート)の売店でお土産を調達する。ホテルの一角にありながらも都内のアンテナショップほどの大きさがありかなり充実している。お土産をしっかり買ったあと、セコマでつまみとビールを購入。履き慣れない下駄を履いてまぁまぁ歩いたので鼻緒が擦れてかなり痛い。ホテルに戻って温泉に浸かり、風呂上がりに一杯キメる。最高。ほどほどに祭を終えて23時前に就寝。

今まで見かけていたが買わなかったSORACHIを購入。
金額通り、なかなか香り高く高級な味がした。

今日の出費

フェリー代 11,000円
駅レンタカー 5,000円
レストランかわなみ 釜めし 1,500円
昭和新山駐車場 500円
有珠山ロープウェイ 1,620円
レークヒル・ファーム ダブル 450円
北海ホテル 8,800円
セイコーマート洞爺たなか店 SORACHI 279円

今日の移動

938 札幌駅発
北斗8号(函館行)
1138 洞爺駅着
国道230号
道道2号
昭和新山
国道230号
レークヒル・ファーム
サイロ展望台
国道230号
北海ホテル

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