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僕がFakeNote(スマホアプリ)を開発した理由

僕が女子大生に囲まれてから1ヶ月が経過した。
この1ヶ月間は、あの時に芽生えた感情に従って、がむしゃらにアプリ開発に没頭していた。

1ヶ月前、僕は電車に乗っていた。時間帯がよかったのか、みんなも大好きな端っこの席に座ることができた。僕はカバンからスマホを取り出し、できるだけ画面を顔面に近づけてスマホをイジイジしていた。
右スワイプをしてないので決してティンダーを嗜んでいる訳ではない。

(↑右スワイプ=ティンダーという発見はこの方の記事を参照。ケタケタさんは着眼点が面白い方です!)



僕は電車でよくメモをする。ふと思いついたアイデアやフレーズなど。
「なんかのネタになるかもしれない」と思ってメモを取るのはそんなに珍しい行為ではないと思う。

そこは一般的なのだが、僕が少し異常だと自覚しているのは、

「画面を覗かれたくない」

という自意識だ。

誰もお前の画面なんか見てない、というのも理解はできる。しかし、実際に覗こうと思えば覗くことができる状況にいるってだけでソワソワしてしまう性分なのだ。

そんな風に無駄に自意識が高いくせにメモ魔な属性も付いている僕は、やたら周囲を気にしながら電車でメモアプリをタプタプしている状況になることが多い。

そういうこともあって、電車の端っこの席は割と安心できる。後ろが壁なのでほぼほぼ覗かれる心配はないからだ。

気をつけたいのは、端っこの席のちょうど真隣の位置する出入り口付近で立つ人だ。その人の向きはかなり気になる。
大抵の人は、端っこ席を背もたれのようにして立ってくれる。
つまり、端っこに座っている人に背を向ける状況だ。
そういう人はもれなく愛している。最高だ。
むしろ、その人の背中も壁になってくれるので、もう個室と言っても差し支えないだろう。ポエムだって書けちゃう。

いくつか駅を経由したところで、席は全て埋まっている状態になった。そして、次の駅に停車した時、僕の運命の歯車は狂い出した。

電車のドアが開いた。チラリと横目で見ると、キャピルンとした女子大生が三人も見えた。僕のプロファイリングデータによるの三人組の女子大生の場合、キャピルンとしているのは大抵一人だったはずなのに三人もキャピルンとしていた。
僕は自分の持っていたクソプロファイルデータをすぐに廃棄して、自分の席の近くに来ないように願った。

しかし、神は僕に試練を与えた。その女子大生三人は僕を取り囲むように、目の前に立ちはだかった。
僕はただ電車でメモアプリをタプタプしてただけなのに、女子大生に囲まれてしまったのだ。

この状況、僕にとっては恐怖でしかない。

上からも横からもスマホを覗かれる危険がある。しかも女子大生だ。
例えばその時、ふと思いついた面白フレーズをメモしていたとして、不意に覗かれて「クソつまんね。死ね」と言われたら選択肢は「はい」しか選べない。

そんな妄想をしながらも僕は我慢してメモすることを続けた。その時メモしていたのはnoteに執筆する内容のメモだ。自分の生き方について振り返っているところだった。やはり見られたくない内容だ。

そして僕は、やってはいけない失態を犯した。

文章を書く手が震えて、「精一杯」と書こうとして「聖衣おっぱい」と変換してしまったのだ。

終わった。

僕は女子大生三人を目の前にして「聖衣おっぱい」とメモを取ってしまったのだ。こんな人間が存在して良いのだろうか?

なんとかして「聖衣おっぱい」とても格式の高い言葉と定義できないだろうか?

しかし、どんなに考えても異世界でエロいことをするストーリーしか思いつかない。

僕の脳裏には家族の顔が浮かんでいた。
まだ1歳ちょっとの小さい息子。
こんな僕と結婚してくれた妻。

そして聖衣おっぱい。
いや違う。僕に聖衣おっぱいな家族はいない。

「こんなことを繰り返してはならない」

そう心の中でつぶやいた。
僕の心に芽生えた感情は、とてつもなく前向きな感情だった。
どうしたら同じことを繰り返さずに生きることができるのか?

僕がこの課題を解決するのに選んだツールはアプリだった。
つまり、この時と同じ状況に陥っても、僕が「精一杯」を「聖衣おっぱい」と変換するようなメンタルにならないメモアプリを開発すれば良いのだ。

そうして出来上がったのがこちら。

↑こちらはSafariでホーム画面に追加することができます

↑なんだったらAppleの審査を通してiPhoneアプリにもしてみましたよ


このアプリは「無駄に自意識の高いおじさんが電車で女子大生に囲まれても焦ることなくポエミーな文章を書くことができることを目指したアプリ」です。

ダウンロードよろしくお願いします!

以上です。


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