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方言の話 第1回「おじんじょ」

まずは自己紹介。私は広島県南東部の島で育ちましたが、高校卒業後は東京に少し。あとは広島県の北部や南西部(広島市)に長く住んでいたので、私自身いろんな地域の言葉が混ざっているようです。そんな中、同じ県内なのに通じなかった方言、逆にわからなかった方言がありましたので、それらをまとめてみたいと思います。

具体的事例

広島市内で、とある漫画制作の打ち合わせをしていた時のこと。持参したラフ案を元にキャラクターのポーズについて話していて、「おじんじょさせますか?」と聞いたところ、これが通じませんでした。

相手の方も広島県出身。「おじんじょ」が方言とは知っていましたが、県内なら通じるだろうと思っていたのが間違いでした。

意味

「おじんじょ」正座のこと。方言辞典によると「お尋常」という表記で、主に広島県東部の島しょ部で使われているとのこと。同じ市内でも通じる人と通じない人がいる一方で、遠く離れた九州の天草でも使われているという情報もいただき驚きました。

使い方

自分の感覚では、幼稚園の先生が子供に対して「みんな、おじんじょしましょう」といった感じで、小さい子に向かって使っているイメージがあります。

類語

「べべちゃんこ」、「ちゃんこ」
※この記事作成にあたり、FBグループ「尾道えぇじゃん」のメンバーから方言の貴重な情報いただきました。この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。


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