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痛みを左右するもの③心理的要因

 痛みは心理的要因に左右されます。
不安や恐怖、ストレスなどが痛みの悪循環を招く場合があります。
ネガティブな心理状態が痛みを増強する理由は、痛みに対する閾値を下げてしまうからです。

また、不安や緊張感で体を硬くするお筋肉への血流が低下し、酸欠状態になった組織から発痛物質が放出され痛みが出たり、その痛みのためにまた体を硬くするという悪循環ができあがります。

 反対に、何かに集中していて気が紛れていると痛みを感じなくなる場合があります。

例えば、スポーツの試合中に骨折しても、興奮で痛みを感じないということが起こります。
これは交感神経から放出されるノルアドレナリンにより、痛みの伝達を抑制するためです。

他には、趣味や仕事などに集中していると痛みが紛れることがあります。
その理由は、何かに対して意欲が増して集中している時は痛みの閾値が上がるからです。

痛みが軽度で急性期でなければ、好きなことに打ち込んでみるのも痛みの緩和に効果的な手段なのです。

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