第三話 SNSを見て落ち込むときの対処法
自分と他人を比較して、自分の価値をはかるのは、ばかげているという話を前話
でしましたが、なぜ比較をしてしまうのでしょうか。
そのきっかけは、昔では考えられないほど、他人の情報が簡単に手に入る時代になっているからだと言えます。
SNS（ソーシャルネットワーキングサービス Social Networking Service）の略で、インターネット上のコミュニティサイトのことです。ユーザーが情報発信できて、ユーザー同士でつながりを持つこともできます。
代表的なものはFacebook、X、YouTube、Instagram、LINEなどがあります。
このうちのどれかを使用している人は多いでしょう。
SNSを使用するメリットは
交友関係を広げられる
気軽に情報発信・拡散ができる
興味・関心があるトピックの情報収集に使える
などがあります。
SNSが急速に発展したのはここ30年ほどのことで、世界最大のSNSと言われているFacebookは、日本語版が2008年にリリースされています。
これらSNSによって、世界中の人とつながれたり、様々な情報をキャッチできたりと、とても便利な世の中になり、私たちはその恩恵を受けています。
私自身も、SNSを活用して事業をしていますし、SNS上で好ましい人との交流を楽しんだり、欲しい情報を検索したりしています。
SNSのサービスはどんどん新しくなっていますが、SNS自体が今後なくなるということは考えにくいでしょう。
私たちの生活を便利にしてくれたSNSですが、デメリットも考えられます。
「自分の発言が自分の意図とは異なる意味で他人に受け取られてしまった」など、SNSでのコミュニケーションはすれ違いが生まれやすいです。
また、「自分について勝手に他人に公開されてしまった」などというように、望んでいなかったにも関わらずインターネットで自身を特定されるトラブルがデメリットとしてあげられるでしょう。
その他にも、「SNS疲れ」という言葉が横行しているように、SNSを見て、他人と比較して落ち込んでしまう。という声もたびたび耳にします。
人は、つねに他人と自分を比べて、優劣、幸不幸を判断します。社会的比較というものです。その際、比較対象が身近な友人・知人など、能力や考え方が近い人ほど影響が大きくなり、逆にまったく知らない人、年齢や環境に大きな差がある人だと、さほど影響しないのが一般的です。
ピッツバーク大学医学部研究チームの研究では、SNSの利用頻度が高ければ高いほど、うつ病になりやすいという結果が出ています。
具体的にどんなことで落ち込んでしまうのかというと、
自分と年齢や立場が近い人が
・旅行に行った、豪華なホテルや食事
・高価なプレゼントをもらった
など裕福そうな暮らしぶりを見る時。
承認欲求が強い人が
・自分よりも沢山いいねやコメントがついている
・沢山の友人に囲まれて幸せそう
などを見る時。
結婚したいけれどもなかなかご縁がない人が、
・私たち結婚しました！
・出産報告
を見ると心から祝福できない。
容姿に悩みがある人が、
・美しい容姿の他人
・芸能人の写真や動画
を見る時。
などがあげられます。
なんだか読むだけで疲れてきますよね。
気になったり、落ち込むことが悪いわけではないですが、「自分はだめだ」と自己否定しながら過ごすのは非常にもったいないと思います。
「人は人。私は私。」
この言葉を心の中で、いや声に出して唱えましょう！
【SNSを見て落ち込む時の解決法】
①SNSを見ない
疲れてしまっている時、元気をもらえるようなアカウントは良いと思うのですが、自分と比較して落ち込んでしまうようなアカウントは見ないようにしましょう。
関係上、ブロックすることは難しい時には、ささっと指でスクロールしてしっかりと見ないようにしてしまいます。
SNS自体を見る時間を少なくすることも効果的です。
一切見ないとしてしまうと、つい見てしまった時に自己否定してしまうので、あまりおすすめしません。
②SNSにアップしているのは特別な時なんだと心得る
多くの人は自分の生活の良いところしか投稿しないし、SNSに投稿する際には、画像・動画を加工している場合があります。
体形を細くしたり、顔のシミを消したりすることも、アプリなどで簡単にできてしまいます。
「私なんて」と思う必要はありません。
③日常の小さな幸せを見つける
SNSは日常の一部を切り取ったものに過ぎません。
自分にとって本当に大切なのは、SNSを見て他人の情報をキャッチすることより、日々の生活に豊かさを感じることではないでしょうか。
「今日もお味噌汁が美味しくできた」「お風呂が気持ちいい」など、日常の中に幸せは溢れています。
小さな幸せを見つける達人になりましょう。するとSNSが驚くほど気にならなくなってきます。
私はSNSが大好きですが、上手に使うことが大切だと考えています。
この記事が皆様のお役にたちますように。
今日も、読んでくれてありがとうございます。
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