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陶器の売上は為替で決まる。ドル円と陶器売上の歴史


陶器の販売の歴史

百年ぐらいのスパンで見てます
窯業はあまり儲からない商売の典型として言われています
しかし、歴史を見ると
儲かるときとダメな時が交互に起こっています
つまり今がダメなタイミングというだけです
と私は思っています
弊社は100年以上の歴史の中で
いいタイミング悪いタイミングが決算ででています
一番のポイントは為替です
陶器製造業の構造と為替の影響を説明します

良いタイミング

ずばり円安です。
プラザ合意前が直近の窯業の全盛期でした。
1ドルで360円
逆にリーマンショックのあった2009年位は
超不況でした
1ドルで70円
この事から事業の特徴として
わかる事が幾つかあります

付加価値が低い事業の特徴

陶器全般は付加価値の低い産業の特徴を持っています
要は海外工場で代替が可能という事で
日本の陶器は
円安は世界中で需要が伸びて
円高は日本で需要が伸びます
これは陶器の原料にも由来します
基本的に陶器原料は日本の山からでる原料です
つまり円安になればなるほど
日本の原料の価値が安くなるので
円安で貿易が伸びやすくなっていきます

直近陶器が売れてない理由

陶器の売上は毎年減っています
さっきの話だと円安の環境で
なぜ下がっているのかという
疑問が出てきます
一番の原因は代替化の進行です
要は陶器の代わりになる商品が増えています
プラスチックの陶器風の皿であったり
金属製の商品です
これら商品は品質面でも向上していて
ずっと昔のままの陶器は
代替化によって需要が衰退しています

日本の陶器が売れる為替

私は1ドル200円以下が良く売れる金額と思っています
今この記事を書いているときは
1ドル150円ですので
相当円の価値が下がらないと
ただの陶器が売れる環境にはなりません
違う選択肢を探さなければいけません

付加価値を上げるには?

付加価値を上げる要素は幾つかあります
事業領域を変えるのも選択肢です
窯業は長年の積み重ねで
様々な特異な技術があるのですが
付加価値と見られていません
弊社ではそれを価値に変える仕事をしています
気になる人はぜひ相談してください




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