特許でビジネスしている社長

内容はほぼ実体験〇陶器メーカーを10年以上年経営〇大学院卒業後、上場企業で開発を経験〇…

特許でビジネスしている社長

内容はほぼ実体験〇陶器メーカーを10年以上年経営〇大学院卒業後、上場企業で開発を経験〇開発した特許技術はNHKや日本経済新聞で取材され特許の収益化を達成〇日本の上場企業から仕事受けて、原材料の活用や陶器やセラミックの開発を提供HP https://www.uiten0.com/

マガジン

  • [お金になる技術開発]収益化できる開発に必要なノウハウ

    基礎的な技術開発からパッケージのデザインまでの実務を記事にします。ビジネスとして収益化した事や自分なりの解決策を見てください。

  • [中小企業の人事]採用、育成、給与、解雇まで全部やりました

    陶器メーカーと開発会社を経営していて起こった人事を記事にしています。人事は企業のクオリティ

  • 【ニュースに化学で切り込む】化学者から見た世の中

    化学的な考察でニュースや記事に意見します。私は化学に関する開発でビジネスをしていて、工場の運営もしています。

  • [ガチで化学の話]化学の知見で議論します

    ビジネスよりの化学の知見を記事にします。化学について議論したり、考えたり、勉強してもらう場にしたいです

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自分の開発した技術を特許化して事業にしました。

技術のアイディアはたくさんあっても、どのように収益に変えていくのかは、わからない事が多いのではないでしょうか。 自分の技術が社会に出て、お金として身入りになると、 開発者として社会に役に立ったという実感と得したという幸福感があります。 自分のアイディアを特許にして、収益化するまで6年間を記事にします。その過程で何があったのかどの様な考えがあったのか紹介します。アイディアを持つ方の参考になれば幸いです。 私は自分で起業した株式会社ウイテンの代表取締役をしています。また有限会社

    • 実験事実の積み重ねは収益化の第一歩

      記録を残さない開発をする時に一番困るのが 同じ試験を繰り返しなければいけなくなってしまうことです 要点が押さえられなくて 進捗が大きく遅れて行きます 多くの開発というのは ここでだいたい行き詰るんではないでしょうか 現代で斬新な技術開発というのはほとんどありません だいたいどこかでやられている技術を 自分でオリジナリティを出したように見せているだけです 私の場合も特許化している技術以外は 基本的には何かしらの技術の応用だと思っています なのに記録がないがために 過去の試験を

      • メーカーで継続雇用するためには?右から左へ流れる仕事をさせない。

        人が会社を辞める理由世代によって仕事に対する考え方が変わっています 私の会社は10代から70代まで 幅広い世代の人が一緒に働いています 窯業業界では定年後働く人が多いです また勤続十年を超える人がほとんどです しかしある程度一定数退職される方もいます 退職される時の特徴いくつかありますのでそれについて話します 退職事由だいたいの人は事件後にやめます 要は何かのきっかけが引き金となって退職する人が多いです 事件の大きさは 会社の売上に大きく関わることだったり ふと言われた

        • 1番の業界研究はその業界の高いものをみる。

          私の業界研究私はよく美術館に立ち寄ります 立ち寄るという言葉を使うのは そもそも芸術に興味があるわけではないからです この前は出張で空いたので 上野動物園の隣の美術館に行きました。 あと、百貨店とか見てると よく個展をやっているので ふらっと見たり作家さんが 暇そうなら声をかけます 大体暇そうです 特に陶器は目を凝らしてよく見ます 余談ですが 陶器のプロが見るときに見る箇所を ご紹介しましょう まず対称性 人の手が作られているかどうか分かります 裏面 陶器のガラスがない箇

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        自分の開発した技術を特許化して事業にしました。

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        記事

          手形は全て断っています。流れで受けるとお互い無用なリスクになります。

          手形はそもそも減っていく 近年、ビジネスの世界では銀行や金融機関が手形取引を積極的に減らしています。この背景には、デジタル技術の進化と電子決済の普及があります。電子決済は、その透明性と効率性から多くの企業にとって魅力的な選択肢となっており、従来の手形のような紙ベースの決済手段が次第に廃れつつあります。また、手形を使った取引は時間がかかり、手続きが煩雑であるため、迅速なビジネス対応が求められる今日では不便とされ始めています。このため、多くの企業がより現代的な方法へと移行し、手

          手形は全て断っています。流れで受けるとお互い無用なリスクになります。

          三重県でベンチャーは難しい。資金調達は融資からの方が楽な環境

          私の体験談 三重県でベンチャーを始めた際、資金調達の難しさに直面しました。地方では、ベンチャーキャピタリスト(VC)に出会う機会が非常に少なく、実際に私は一度も三重県でVCに会うことがありませんでした。そのため、VCを通じた資金調達は選択肢から外れ、最終的に融資を選ぶことになりました。地方のベンチャーにとって、エクイティファイナンスよりも融資が現実的な選択肢だと感じています。 三重県にベンチャーキャピタリストはいない 三重県では、VCの存在が非常に限られているため、起業

          三重県でベンチャーは難しい。資金調達は融資からの方が楽な環境

          良い特許はすごい攻撃に晒される。

          特許の立ち位置特許は社会貢献です。 技術を社会に公開する事で 次の技術がその上に開発され 進歩していきます その対価として 一定期間の独占権を得られます ビジネスでは公開というリスクを取って 独占権を活用してマネタイズするという流れです 良い特許とは使いたい技術を持つ特許の中の技術は 他者が使いたい技術であるほど ビジネスとしての意義が増します つまり様々な攻撃に合うリスクも増えます 取り消しや侵害などを 予想した対策が必要です これら対策は必ず弁理士を挟んだ方が良いです

          良い特許はすごい攻撃に晒される。

          伝統産業の萬古焼が四日市で発展した理由。災害を乗り越えるための産業。

          萬古焼がなんで四日市に根付いたか萬古焼の歴史を調べると だいたいが土鍋を作っているとか この人が作りましたとか プロダクトや創始者に関する話が多いです しかし萬古焼を支える人たちは 多くが窯元や流通にかかわった人たちです 萬古焼を作り続けて その歴史を知る人間として ぜひとも知ってほしい歴史です 海蔵川の水害私が生きている間に海蔵川は氾濫したことがありません この川は四日市に流れる河川で 高い堤防を持っています しかし昔は二つの川が合流していて 合流地点でたびたび水害が起

          伝統産業の萬古焼が四日市で発展した理由。災害を乗り越えるための産業。

          取引先との条件の変え方。やばそうだなと思ったら早い対応が一番

          取引していて私の取引先は1年以内に20%以上は減少しています 永遠の取引などなくて 相手の状況も変わります 今まであった取引の中で やばそうだなと思う会社 またどうやって条件を変えていくか お話しようと思います ちなみに私は八年間やっていて 不渡りもしくは未回収は一回もありません やばそうな雰囲気いくつかのやばそうな雰囲気をお伝えします 急にクレームが多くなる 支払い条件を変えたがらない そもそも約束を守らない 言い値が極端に安い 事務員が異常に多い いきなり投資が増える

          取引先との条件の変え方。やばそうだなと思ったら早い対応が一番

          技術をアピールする時はなにが出来るかはダメ。なにが出来たか

          技術会社として営業していて最近悟りました 結局技術の話しても誰もわからないんです 技術の話を理解してもらおうと思うと 1分でまとめた話だと 誤った理解につながったりします けどお客さんは10分も私のために時間を取ってくれません 結局その技術でできてきた最終のプロダクト それを見てもらうのが一番手っ取り早かったりします 分かりやすい例弊社の技術で 溶融シリカを用いた耐熱陶器の製造技術があります これを聞いて分かる人はなかなかのProです これを分かりやすく言うと 土鍋作れま

          技術をアピールする時はなにが出来るかはダメ。なにが出来たか

          自営業には明るい人が多い理由。それは嫌な仕事を減らすから

          自営業の人が明るい理由なったら分かることですが 明るさを保てる人しかなれない というのが私なりの答えです ちなみに私は 仕事楽しそうですね って聞かれたら そう思わない様にしてます って答えています。 理由は嫌な仕事でも やらなければいけないからです。 自営業を続ける上で大事だと思う事さっきのくだりで言うと 嫌な仕事をなくす努力をする事です 基本的に自営業は自分で仕事が選べます それでも嫌な仕事があるならば 無くさなければ続けられません この早さが続けられる心を保つコツだ

          自営業には明るい人が多い理由。それは嫌な仕事を減らすから

          現場の空調。暑い中いろいろ試して出したベストはコレ

          現場の評判のいい冷房冷風扇と空調服が一番いいという結論になりました。 スポットクーラーは寒すぎるし 少し動くと効果がないからだめだそうです 冷風扇は程よく涼しいし ファンが大きいので全体的に涼しいです あと外気温との差がそこまで大きくないので 作業者の精神的な負担が少ないです 空調服今どきの空調服はバッテリー持ちもよく 作業の妨げになりません。 空調服は一式1万円前後で買えます。 コスパ最強空調の一つだと思います。 弊社ではモノタロウで売っている空調服セットを買いました。

          現場の空調。暑い中いろいろ試して出したベストはコレ

          陶器の売上は為替で決まる。ドル円と陶器売上の歴史

          陶器の販売の歴史百年ぐらいのスパンで見てます 窯業はあまり儲からない商売の典型として言われています しかし、歴史を見ると 儲かるときとダメな時が交互に起こっています つまり今がダメなタイミングというだけです と私は思っています 弊社は100年以上の歴史の中で いいタイミング悪いタイミングが決算ででています 一番のポイントは為替です 陶器製造業の構造と為替の影響を説明します 良いタイミングずばり円安です。 プラザ合意前が直近の窯業の全盛期でした。 1ドルで360円 逆にリー

          陶器の売上は為替で決まる。ドル円と陶器売上の歴史

          商品開発はアマゾンレビューを見ればいい。するも止めるもお客様が決めます。

          アマゾンレビュー商品のEC販売を検討して まず候補に挙がるのはアマゾンではないでしょうか 実際私はアマゾンで販売して 最も客の多いサイトだと思っています そのお客がアマゾンレビューを書いてくれます 私は商品作りや 商品の改良のためにAmazonレビューを参考にします アマゾンレビューの見方についてお話します 良い評価悪い評価との付き合い方アマゾンでは良い評価も悪い評価も出ます どちらも貴重な意見だと考えていて 良い方が出ているときは 違うルートでの販売を 検討するのに使い

          商品開発はアマゾンレビューを見ればいい。するも止めるもお客様が決めます。

          アマゾン販売で売上を立てる。メーカーが自社製品をアマゾンで毎年2000万円売ってます。

          事業規模年商2億円いかない中小企業の陶器メーカーです。 メインプロダクトは土鍋などの耐熱陶器 主な販売先はスーパーやホームセンターなどの量販です。 アマゾンの土鍋販売ページ これがどれくらいで運用されるかをお話します。 アマゾンの歩合大体50%くらいは持ってかれると思った方がいいです。 税込3000円アマゾンで売上があれば、 1500円残ります。 そこからアマゾンまでの運賃と商品代と自分の利益が 含まれるという考え方です。 アマゾンのいい所はかなり明朗会計です。 運送中

          アマゾン販売で売上を立てる。メーカーが自社製品をアマゾンで毎年2000万円売ってます。

          川上の事業はなぜ難しいのか。陶器産業の衰退の順番から見る日本の製造業の問題点

          川上は金額が少ない1000円で売られているものがあるとしましょう。 ①お客様から支払があれば売上1000円です あなたの仕入価格は700円 ②卸業者の仕入価格は490円 ③梱包業者は仕入価格は343円 ④窯元の仕入価格は240円 一番川上の ⑤陶器の素地メーカーは240円の売り上げです 粗利30%で見ると5階層で売上の24%まで販売価格が下がります。 実際のビジネスでは粗利率はもっと低いですが 逆に階層が7-10階層あります つまり1社ずつは少ない粗利で動いているのが現状で

          川上の事業はなぜ難しいのか。陶器産業の衰退の順番から見る日本の製造業の問題点