最近の製造業が難しいのは円高でも円安でも儲かる商材を作らないといけないから
不景気を製品設計に織り込む
最近の新商品は円高の時に生き延びれるか
をテーマに製品を作っています
円高の時に起こる事象の一例は
海外商品の新規参入です
陶器ではこの現象が顕著に起きました
原因は、陶器という商材の価値が低いからです
価格が安い商材は円高のときに新規参入の圧力に晒されます
円安環境でも結局文句を言う
円安では話題の輸入価格の高騰が問題となります
もう一個円安で起こりやすいトラブルは
輸入自体が出来なくなるリスクもあります
要は買い負ける状態です
直近土鍋はペタライトという原料の買い負けが起こり
産業の維持すら危惧されました
円高でも円安でも強い商材の作り方
私は商材にどちらの要素も織り込む事で
バランスを意識します
そもそも陶器は円安に強い商材です
海外に市場があり
原料は国内が主流であるため
今の窯業業界の人たちは
円安の時に資産を作った人が多いです
円高に強い商材はもちろん逆で
輸入材料を含む事です
つまり土鍋はバランスの取れた商材です
為替の影響を飲み込める製品は
長期的な売り上げが出来ています
私たちの作っている三島土鍋は
デザインがフォーカスされていますが
根本的な商品特徴から
継続性があります
今の商品の風潮
一言で言うとシンプルな
製造プロセスは主流です
無駄がなく聞こえはいいですが
変化に弱い脆弱性があります
日本の製造業は雇用のルールなどから
すぐに撤退ができません
逆に継続性がある程度強制されます
私は日本の製造の良さと捉えていて
あえて複雑さを取り入れることで
シンプル思考の商材が入り込めない製品づくりをしています
内山製陶所の商品から
その仕掛けに気づけますか?
気になる方は
お声かけください