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uisan4869/小説
2021年10月17日 07:19
警察としての力を一時的に失った2人はそれでも事件を解決しようと自らの立場や危険も顧みず走り出す。オレンジ色が映える朝焼けの中を今は滅多に見ないレトロな車が猛々しいエンジン音を震わせながら静けさ纏う都会の街を走っていく。ちらほらと見えるのは朝まで酒を飲んでいたのであろう路上で気持ち悪そうに吐いてる大学生たちや夜の仕事を終えクタクタになりながらも帰宅するものや今から仕事なのか歩く背中がとても小さく
2021年10月2日 10:07
婦警からの言伝で私たち二人は何故か警視総監室に呼び出された。警視総監室は文字通り、警視庁において最高指揮官である警視総監が在中する部屋である。警視庁に勤めている人間でさえも働いているうちにその部屋に赴くのは数える程度しかない。ましてや所轄の刑事や庁に勤務していない警察官は何か表彰されるなどしない限り滅多に足を踏み入れることのない場所である。漆喰のような光沢感のある木製の扉を叩くと、妙に響くノック