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「ドラムほど鳴らした人の個性がそのまま出る楽器はない」

小学生の時はじめて持った携帯電話。お父さんの会社で使わなくなったガラケーをもらった。誰とも電話できないガラケーだったけど、文字を打つ感覚やパカパカする感覚を楽しんでいた。当時着メロが流行っていて、着信やメールの通知を好きな音楽で知らせてくれる機能があった。そのお下がりのガラケーにも音楽が3曲ほど入っていた。エリック・クラプトンの『愛しのレイラ』、レイザーラモンHGの着メロボイス、そしてYMOの『RYDEEN』だった。初めて聴いたときにこの軽快なテンポ感とメロディが忘れられなくて、野球のクラブチームの走り込みが辛いときも頭の中でこの曲を脳内再生して辛さを和らげていた。

小学生の終わり頃ドラムという楽器に出会ってからは毎日楽しかった。リコーダーが苦手だったからこそドラムの8ビートを叩けるだけでもすぐ嬉しくなっちゃう。中学ではバスケ部の傍ら家でドラムの練習してた。YouTubeで好きなバンドのライブ映像を探しては見てコピーしていった。
そんな風にドラムは見様見真似でやっていたところに色々な知識を与えてくれるきっかけができた。NHKでやっていた『Schola 坂本龍一 音楽の学校』という番組を見てからは。

坂本龍一を中心にYMOのメンバーはもちろん、様々な方をゲストに音楽について語る番組だ。たまにワークセッションなんかもあったり、エンディングにはYMOのメンバーの演奏もあったり結構豪華な番組だと思う。

これ当時見たときは衝撃で自分がドラムの知識ゼロだったことを痛感させられたし、この番組あったからこそ「そうなんだ!」って知見を得ることができた。
例えば・・・
1.チャーリー・ワッツはハイハットとスネアを同時に叩かない
2.ポリスのドラムがフラムを多用する
3.高橋幸宏の左手でスネアを叩くとき、グルーブを消すために左手を打面に押し付けるように叩いている・・・
など、今まできづかなかったことに気づけたのが何より大きな収穫だった。

もし音楽について勉強したい人や知見を広めたい方にも、音楽を教養として学ぶのにもおすすめだと思う。正直独り占めしたいぐらいの番組です。笑

最後に
高橋幸宏さんの佇まいもドラムも好きです。
特に忘れられないのは、「ドラムほど鳴らした人の個性がそのまま出る楽器はない」という金言。本当に人によるよなあと今あらためて実感しているところです。
歌声も相まって、この演奏めっちゃすきです。
僕のビートルズ好きも高橋さん入りなので、『Hello,Goodbye』が好きです。

#思い出の曲
#高橋幸宏
#YMO

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