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2020年大みそか

今日は年の瀬にふさわしく、すこぶる明るい一日だった。
朝、目が覚めると窓の向こうの屋根はまっしろ。
テレビで、新聞で、散々聞いた「九州でも大雪」の予報ほどではなかったけれど、久しぶりの、たしか3年ぶりくらいの雪と
心の中で「やあ!」とあいさつをした。

朝ヨガのち お茶漬けをすすり、
すこし落ち着いてから 年末恒例の鶏の煮付けを作る。
庭で採れたりっぱな大根は二股で、かわいいあの子が小さかった頃みたい。
まずは包丁を研ぐ。
大根、人参、たけのこ、ごぼう、こんにゃく。
厚揚げは酸っぱい臭いがしたからやめた。
もくもくと、たんたんと切る。

「あなたのせいで幸せですと いつか言われる そんな日がくるまで」(チェスト)

あの子が住むところは大雪かもなあ。
きっと鼻を垂らして、ほっぺを真っ赤にして、
まっしろな景色に大興奮で、転げ回っているに違いない。

骨の付いた鶏肉を ごろごろと鍋の中で動かす。
香ばしい匂い。水をたっぷり注ぐ。
そして色とりどりの野菜たちも一緒に、煮込む。
ぐつぐつ、ぐつぐつ。
途中、自家製だしをとくとくとくと入れて。
慎重派だから、すこしずつ足すのがわたし流。
あとは中火にして放ったらかすだけ。

「現実ばっかを見てたら きっと涙が出るんだ」(HIP HOPは歌えない)

陽のあたるリビングで、ドラマ「サ道」第9話。
仲間がいることの喜びを教えてくれる”偶然さん”よ、ありがとう。いつもユーモアと人間臭さでドラマに熱をくれる頼もしき存在。最後はなんだか泣けてきてしまった。

すっかり心が整ったところで、お昼ごはん。

買いだめしていた塩バターフランスパンに、
さらにマーガリンを塗って、シーチキンとマヨネーズを混ぜたものと
チーズをたっぷりと載っけて、オーブントースターで焼く。
「おいしい!」ひとり3枚ずつ食べた。

午後からは、ブーンと車を走らせて10分、
温泉へ。
あら、今日は意外なほど空いている。
露天風呂なんて独り占めだったもんね。
つぼ湯でぷかぷか浮かびながら、空を見ていた。
雲が流れている。
まぶたの力を抜いて「整った〜」と言ってみた。
言ってみたら、本当に整った気がした。

母娘で温泉に来ていて、いいなあ。
わたしにも、いつかそんな時が来るかな。
ほらほら、また、
感傷的なのはもういいんだ。

「俺は俺で生きてるよ だから何も邪魔をするな なんて言葉いわないからずっと隣にいてよ」(俺は俺で生きてるよ)

今晩は、おいしいご飯と紅白歌合戦が待っている。
食いしんぼうの だいじなあの子にも、お母さんの手料理を食べさせたい。
その日はもうそこまで来ているんだ。
だからこれからも、大丈夫。


あなたの幸せがわたしの幸せ☺️💗一緒に幸せを紡ぎましょう✨