きょうの空腹と、転職ブルー
時々、何を食べたいかわからない夜がある。夕食のメニューが決まらない!という主婦の悩みの類ではない。私は一人暮らしなので、お菓子だろうがアイスだろうが好きなものを食べてもいいし、別に食べなかったところで誰からも責められない。でも、自分はめちゃめちゃお腹が空いているのに、何を食べていいのかわからないという現象に苛まれる。そのくせ、カップ麺は嫌だなとか、コンビニに走るのは面倒だ、お米を炊くなんて待ってられない、と1時間くらいうだうだしてしまう。最終的には、空腹を満たすたために何かしらを口にするが、そうして食べたものには感情がわかない。美味しいような、そうでもないような。この虚しさがたまらなくて、私はできるだけ、食べたいものがある夜を過ごしたいと思いながら日々を過ごしている。
そんな今晩も、食べたいものが思いつかないような悩ましい時間を過ごしている。転職活動中の私にとって、帰宅後の時間こそが勝負だけれど、まさに転職活動も同じような状況においこまれているのだ。転職活動といえばエージェント!と勢いだって相談したは良いものの、紹介される求人を見て、果たしてこれは本当に現職の待遇を捨ててまで挑戦すべきことなのか、根源的な悩みは解決するのか、という不安からやっぱり脱却できない。
私の場合、大抵の、エージェントが狙えると判断したレベルの企業であれば、書類で通るのは当たり前のこと。なぜならそこには、「私はお腹が空いてます、これまでこんなものを食べようと思って、これほど美味しいものを丁寧に食べてきましたが、今後はこれも食べてみたいんです」と誰が見ても納得できる内容で記載されているからだ。でも本当の私は、何を食べたいー食べたくない以前に、本当にそれを食べられるのか、今目の前にある食べ物で我慢できないほど空腹なのかどうかすら懐疑的になってしまうような人間だ。他のひとよりちょっと真面目さがあったくらいで、本当は何が食べたくて、何を食べられるのかの判断だってつかない人間なのに…。ああ、もっと偏食で、料理が得意でも下手でもいい、特徴のある人間だったらいいのになあと、考えても仕方のないことを考えてしまう。
と、ここまで書いて、今晩のメニューに悩みに戻る。お腹すいたなあ。
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