システムインテグレータ(SIer)ってどんな仕事なん?
いきなり関西弁の人が馴れ馴れしそうなタイトルで絡んできたと思っただろうか。我ながら笑った。
正直ですね、仕事は割りにあわん。
それは置いといて、現在はコロナウイルスで今までの日常が嘘のように塗り替えられて、誰も生きたことがない新しい時代へ突入するらしい。
2年前のちょうど今頃、私はどこで何をしていたのか振り返ってみた。そうだ、2018年は例年より熱いと言われ、汗をかきながら就活していたことを思い出したので書き記したい。
たなかです。
働き始めて今で3年目になるが、就活生へIT業界をもっと知ってほしいと思ったので参考になる知識があれば、ぜひ活用してほしい。
システムインテグレータとは?
システムインテグレータとは、企業や行政の情報システムの構築、運用などの業務を一括して請け負う事業者のこと 引用:IT用語辞典 2020/4/29時点
ウェブで検索すればすぐに出てくるが、補足させてほしい。
一括して請け負うがそのSI事業社がすべてを内製しているわけではないということだ。以下の図を見てもらうと、オーナーから仕事をもらったSIerは請負会社に設計以降のフェーズを依頼してシステムを開発している。システムインテグレータとはオーナーからの仕事をもらいシステム維持・改善することを事業としている。
勘のいい人はわかると思うが、オーナーと請負会社の板挟みなのでリスクが集中しやすい場所だ。常にシステムの課題認識とリスク顕在化には用心しないといけないので、敏感な人たちが集まっている。
ほとんど企画がメインで仕事するならITコンサルのほうが給料いいし、なんでSIer企業なの?という質問は一番最後の章を読んでほしい。
SIer(System Integrator)とSE(System Engineer)の違いは?
簡単に言うと、SIerはシステムの企画から保守までを事業としている企業でSEはシステムを設計したり構築する人だ。
だからSIer企業に所属している人はSEと呼ばれる。エンジニアリングしていなくても外から見ればSEと呼ばれるので気を付けよう。
こう見るとSIer企業はSE集団なんだと思う人がいるが、実態はそうでもない。新卒入社の中には文系、理系が混ざっている。比率でいうと3:7くらいで少なく見えるが、日本の会社組織がメンバーシップ型が多いのでそうなると思う。男女比も2:8か3:7くらいの割合だ。個人的な感覚だが、IT業界で働く女性の割合が多くなっているような気がする。
SIer企業に就職して身につくスキル
コミュニケーション能力などのどの業界でも身につく汎用的なスキルは一旦、伏せてSIerでしか身につかないスキルを話そうと思う。
・ITコンサルと比較するとSIerのほうがシステム知識が身につく
冒頭のパートでも述べたようにSIerは企画から保守まで携わる。しかし、ITコンサルは企画がメインの仕事なので実際にどう開発して運用していくかの経験や知識は身につかない。
IT業界でいうところの上流工程を行うので下流の知識は身につかないという点だ。個人的には上流で概念的にシステムのノウハウを学ぶよりも、現場でPGゴリゴリ書いて体系的に学んだほうが長い目で見ると人材価値が高くなると思っている。
・親事業者の業務理解が深まる
完全にどの企業のSIerなのかによって依存する話ではある。ITの知識だけでなく、金融や製造のシステムに携わる際、異業種の理解も必要になってくるので、『IT×異業種』が必須の世界だ。
例えば、『IT×エンターテインメント』、『IT×旅行代理店』など企業によっては全然ありえる話なので、チェックしてみてほしい。
・プログラミング言語習得のチャンスがある
全部が全部を請負会社に任せているのかと言われればそうでもない。工数やコストの問題があって、社内で作らざるを得ないケースがでてくる。
若手なら特にプログラミングはしておいたほうが、設計をするときにも知識が活きてくるので、チャンスがあればぜひ積極的にチャレンジしてほしい。
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