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切手に乗せて

息子が用事で出掛ける際に、昨夜書いていた手紙の投函をお願いした。
ついでに切手も買ってきてねと頼む。

昨夜のように、なんだかすごく手紙を書きたくなるときがある。
まとめて何通も書くこともあるし、場合によってはすごく長い手紙になってしまうので、
いろいろな種類の切手をストックしている。

以前の82円切手をまだ使いきっていないので、追加分の2円切手もけっこう使う。
便箋の枚数が増えると10切手を足さなくてはならないといけないときもある。
120円、140円の切手もストックしている。だいたいこれで対応できる。
切手を揃えておけば郵便局の窓口へ出しに行かなくても、いつでもポストに投函できる。

今日は2円切手と63円切手と120円切手をお願いしていた。
息子が買ってきてくれた63円の切手シートがかわいくて、なんだか嬉しくなった。

このご時世にわざわざ手紙を書くってなかなかアナログなのだけど、私は手紙が好きだ。

私は罫線のない便箋を好む。
ただでさえ田舎の文具店や本屋では品揃えが充実してないし、罫線のないものはあまり置いてないので見つけるのが大変だけど。

字が大きくなったり小さくなったり、いつの間にか斜めになっていたり…。
行間も自分の感覚で空ける。
便箋の空いたスペースに、後からまた小さな文字をぎゅうぎゅうに足したり。
(なんだか子どもの落書き帳みたいだ!)

自由に自分のリズムで書けるのが心地いい。

私の場合、愚痴が多いので読んでくれる人にとっての楽しい手紙にはならないのだけど、
それでも書きながら『相手』のことを思うし、『相手』を近くに感じられる気がする。

LINEやメールみたいにすぐに相手には届かないけど、なんだか相手が近い。

郵便制度が始まった頃は受け取る側が料金を払わなければならなかったそうで、受け取り拒否も多かったと聞いたことがある。
(うろ覚え情報だけど確かそんなことをテレビで聞いた気がする)

切手を貼らなければ相手に届かないなんて不便に思う人もいるかもしれないけど、
手紙を書き上げてホッとして、重さを確認して切手を選ぶ時間は私には楽しい。

手元に置いている切手はそんなに多くないけれど、切手シートの場合は一枚一枚絵が違うので、
「どれが相手の好みかな?どれが便箋に合うかな?」とわくわくする。

以前に購入していた82円切手シート。アサガオやひまわり、風鈴、浴衣、うちわに花火。
夏柄のものなのだけど、今年も使い切ることができず来年へと持ち越し。
私の置かれている状況も年々変化している。
来年の夏は誰にどんな手紙を書いているだろう?

「おかげさまで家の中の状況もずいぶん穏やかになったよ。
心配ばかりかけてごめんね。もうだいじょうぶだよ。」
とそんな手紙を友だちに書けるようになれたらいいなと思う。

この夏は暑さも厳しかったけど、私自身も苦しい日々が続いた。
いろいろなことがようやく一段落して少しホッとしている。

少しホッとしたのもつかの間、明日は台風に備えての準備となりそう。
昨夜に続き、週末はまた大きな台風がやってくる予報。
かなり大型の台風になりそうということで、じゅうぶんに警戒するようにとテレビでも繰り返し伝えている。

古い家だというだけで不安は大きい。身動きの不自由な母はいるし、猫二匹もいるし。
事前の避難というのも難しい。大きな被害の出ないことを祈るばかり。


こんな感じで、右往左往の私の人生ゲームは進んでいくのかな。


日記だったり手紙だったり、メールだったりSNSだったり、noteだったり。
書くことで救われてきた私。どれほど救われたかわからない。
救われてきたから、これからも書き続けたい。
いろいろな人に恩返しの気持ちを伝えたい。

台風が通り過ぎて、日常が戻ったらまた手紙を書きたい。

近場の友人には「台風、怖かったね。そっちはだいじょうぶだった?」
遠方の友人には「台風の風が怖かったよ」と。

私の気持ちをどこまでも運んでくれる切手に感謝しつつ、また書く時間を楽しみたい。

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