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コーチングを科学することで、自己実現の再現性は上げられる。mento入社前データサイエンティストが描く未来とはーーー社員インタビューvol.3

2022年4月6日、コーチングサービス「mento」を運営するウゴクは3.3億円の資金調達を実施。同時に、社名をmentoへ変更することも発表しました(プレスリリース)。

調達した資金は「mento」のサービス拡充を目的とした、セールスやエンジニア、プロダクトマネージャーを中心とする採用の強化に活用し、テクノロジーの力をコーチングを掛け合わせることによるイノベーションを推進していきます。

しかし、そもそも「コーチングを事業にする」とはどんな手応えがあるのか。

「最初はコーチングに対してちょっとうさんくさいイメージがあったんですよね。でも、mentoで事業のお手伝いをしていたら印象が変わって…」そう話すのは、大手IT企業でデータサイエンスグループの責任者を務め、2022年夏にmentoへ入社予定である“とあるメンバー”。

入社前なので匿名ではありますが、データサイエンティストの視点から描くコーチングの未来について早くもアツく語っていただきました。

プロフィール
-大学卒業後、大学院にて機械学習を用いた研究を実施。
-大学院卒業後は、大手IT企業に就職し,データサイエンティストとして業務を実施。
-「使われる分析」「価値になる分析」を信念として扱う商材のデータやアクセスログを始めとした様々な分析を実施。
-現在は,データサイエンスグループのマネージャーとして戦略策定、分析品質の改善、採用育成を含めたチームビルディングなどを実施。
-また社会人博士として,博士課程にも在学中.

「コーチングはうさんくさい」のイメージが払拭されたきっかけ

ーーー当初はコーチングに対して「うさんくさい」と感じていたと聞きましたが?

最初は、正直ちょっとうさんくさいなと思っているところがありましたね(笑)。もともとmentoのCEOである木村憲仁さんやCOOの丹下恵里さんとは知り合いだったので、彼らのTwitterなどを通じてコーチング関連の情報をよく見かけていました。興味を持って調べてみると「世界が、人生が変わった」「悩みが一発で解決する」など、誤解を恐れずに言うならば非科学的なコメントが多くて。スピリチュアル寄りのものなのかなというイメージもありました。

ーーーそんな印象が変わったきっかけは?

まずはコーチングを受けてみるところからスタートしました。そこでは、僕自身が抱えていた「サボりぐせ」「マネジメントでの悩み」を話してみました。「こんなことを話していいのかな」と思っていたのですが、話すなかで今までにない感情が芽生えたんですよね。自分の中にあるふわっとしている部分、つまり何が悩みの根源にあるのか、それを解決する上で妨げになっている感情を解決するための道筋などを言語化することができました。

それをきっかけにさらに深く関わりたいと思うようになり、mentoで分析業務をお手伝いしたり、コーチングを学んでmentoのプロコーチとして活動したりもしています。

コーチングが持つ潜在的な市場の大きさとは

ーーー現在は、コーチング市場の可能性についてどう感じていますか

コーチングは今、雇用の流動化、リモートワークへの急速な転換、SNSの普及などを受け、さらに需要が高まっています。

国連SDSNが毎年発表している『世界幸福度報告』によると、日本の主観的幸福度は先進7カ国のなかでは最下位(146カ国中54位)です。このような状況にある日本で、どうすれば個人が幸せ生きられるかについて考えるコーチングの需要はまだまだ伸びていくと思います

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コーチングは簡単に言うと、「コーチとクライアントの対話」によって自己実現に伴走をするプログラムですが、さまざまな課題に対して価値を出せるものだと思っています。

例えば、法人事業ではリーダーシップのあり方や1on1スキルに悩む管理職、役員に対して価値貢献するという点で、研修市場がメインターゲットとなります。一方個人では、雇用の流動化などの流れもあり20代後半から40代のミレニアル世代におけるキャリアや人生に関する相談需要が大きく伸びています。それ以外にも、育休産休復帰、独立、パラレルワークに向けた支援など、mentoが対象とする市場は本当に多種多様です。

これまで一部のエグゼクティブでの利用がメインだったコーチングですが、「個が活き活きと働くにはどうすれば良いのか」という課題を抱える全ての法人や個人が顧客になりうる時代が来ていると感じています。

🔽mento個人向けサービスでの利用実績

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🔽mento法人向けサービスでの利用実績

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「コーチングを科学する」とは?

ーーーデータサイエンティストとしてコーチングに取り組む醍醐味についておしえてください。

現状、コーチングの効果は「世界が変わった」「幸せに感じることが増えた」といった感覚的なものが多く、「良いコーチングとはなにか、悪いコーチングとはなにか、コーチングによって何が変わるのか?」を定量的に示しきれていないと感じています。それに伴って、質の高いプロコーチの育成プロセスにも長い時間がかかってしまう現状があります。

そこで僕らは、より科学的なアプローチで質の高いコーチングの再現性を上げたいと考えているんです。

ーーー科学的なアプローチとは?

mentoのミッションは、「コーチングとテクノロジーの力によって、日本の主観的ウェルビーングを世界No.1に」すること。そのためにも「この課題にはこのアプローチがうまくいく可能性が高い」というのを、きちんとデータとして蓄積し活用できる状態にしたいです。

海外でもBetterUpを筆頭にコーチングのスタートアップが大きな投資を集めているのですが、彼らがこぞってメッセージングするのは、”テクノロジーを活用したソリューション”であること。旧来の人材育成やコーチングのマーケットはアナログで、対面や電話・メールを利用したサービスがほとんどでしたが、新興のプレイヤーたちはソフトウェアの力を組み合わせて世界中どこでも良質なプログラムが受けられ、そのプロセスや結果をデータ化することで、ROIが不明確な人材育成の市場に再現性をもたらす変化を起こしています。

コーチングとテクノロジーの力をつかって人の成長や自己実現に再現性をもたらしていくリーディングカンパニーにmentoもなっていけると考えています。

🔽2021年にBetterUp社がシリーズEで$4.7Bのバリエーションで$300Mを調達

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Googleの検索条件になる前の「漠然とした思い・感情」をデータ化する

ーーーそのためにどんなことがヒントになるでしょうか。

コーチングの「長くて深くて薄いデータ」の活用です。コーチングを受ける方々に許諾をとって取得しているアンケートや、対話内容のデータをこう呼んでいます。

「長い」はモヤモヤ=悩みとしてはっきりするまでにかかる時間、「深い」は悩みの根源が存在する心の深さ、「薄い」は思考がまとまっていない状態を指します。簡単に言うと、Googleの検索条件になる前の「漠然とした思い・感情」だと思っています。

僕はデータサイエンティストとして、長くて深くて密度の薄いデータから「どんな人が」「何に悩んでいて」「どんな状態なのか」を抽出し、「どんな方法でうまくいった・いかなかった」を計測したい。それができれば「この悩みにはこのアプローチがいい」と、パーソナライズしたアプローチがコーチとともに提供できると考えています。

ー科学的なアプローチで、コーチングはどう変わっていくと思いますか?

より再現性高く、より効率的に、そして誰でも安心して受けられるサービスになっていくと思います。
何がどんな風に変わっていくのかがイメージできるようになり、適切なマッチングや伴走によって今までや他の代替手段よりも効率的に、そして金銭的なハードルも下がっていくと思います。
コーチング自体の進化と、普及を進めていきたいと思っています。

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※詳細はmento Company Deckをご参照ください

いま、mentoにジョインする理由とは

ーあらためて、mentoに今ジョインするメリットはどこにありそうですか?

世界的に注目されているメンタルヘルス・ウェルビーイングの領域ですが、確実に成功している・普及しているという企業は未だ存在していません。高い不確実性の中、どうやって市場を開拓し進化し普及させていくのかを最前線で考えることができるのが今のmentoだと思っています。

今後、mentoで得られた数字からさまざまな事実が明らかになり、コーチングが進化していくと思います。その進化したコーチングをセールスやエンジニアなど、各領域の専門家とチームで社会に普及させられるのが、いまジョインする醍醐味だと思います。

ーーービジネスの枠だけにとどまらないんですね。

そうですね。先には企業でコーチングを導入するのが必須となり、個人でコーチングを受けることが当然になっている世界だってありえます。不確実性の高い中で事業を広げていく、開拓していけるのがまさに今のタイミングですので、興味を持って一緒に事業を作ってくださる方をお待ちしています!

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mentoでは、ほぼ全ての職種で採用募集中です!

mentoのビジョンやチームに少しでも興味を持ってくださった方がいれば、お気軽に声をかけてくさださい。皆さまからのご応募お待ちしております!

▽採用情報はこちら

▽「働き方のアップデート」に取り組む3社によるトークイベントも開催(4/27 19:00-20:00)
これからスタートアップで働くことにチャレンジしたい方へ、どんな能力やスタンスが求められるのか?大企業やメガベンチャーを経験し、「働き方のアップデート」に取り組むスタートアップ3社でお話します。

スピーカー:
株式会社キャスター CRO 石倉秀明
株式会社YOUTRUST CEO 岩崎由夏
株式会社mento CEO 木村憲仁

日程:4月27日 19時~20時
会場:オンライン
参加費:無料
お申込みURL:
https://form.run/@mento-1649198148





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