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2021年度「クサワケテ ユケ! ワタシ・ヒョウゲン」

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2021年4月から7月、「クサワケテ ユケ! ワタシ・ヒョウゲン」と題し、4月・5月・6月に「月イチワークショップ」、7月に「ワークインプログレス(試演会)」を開催しました。 こ…
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#ダンス

『クサワケテ ユケ! ワタシ・ヒョウゲン』概要

「見えない人にとって表現としての動きはどうやったら身に付けられるものなのか?」という見えない人の問い。
「見えない人は世界をどう感じているの?」という見える人の問い。
そんな問いや素朴な好奇心で集まった「動きをめぐる研究会」のメンバーが、それぞれのアイデアを持ち寄り実験に取り組みます。
呼吸とリズム、声、言葉とからだ、夢小説、オノマトペと五感のリレー、工作、香り、料理・・・

7月には公開ワーク

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試演会オンライン振り返り*「ことばでうごく」光島貴之×辻野恵子

試演会オンライン振り返り*「ことばでうごく」光島貴之×辻野恵子


練習場所の変化で相手を感じづらくなった辻野:4月頃から週1回、10:30-12:00に練習をしていました。毎回、いろんなことを試したり、光島さんに質問したり楽しかったんですけど、やっぱり、(本番の)日が近づいてくるにつれてというか…。作品の構成は、前半は光島さんと私のやり取りがあり、途中からお客さんに参加してもらおうと考えていました。お客さんとのやり取りを具体的にイメージできたのは、6月の月イチ

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試演会オンライン振り返り*「見ないダンス」伴戸千雅子

試演会オンライン振り返り*「見ないダンス」伴戸千雅子


視覚障害のある人のため?伴戸:今日、慌てて振り返りを書いたので、それを元に話します。「見ないダンス」は、以前から視覚障害のある人のダンス鑑賞で何か工夫が出来ないかなと、ぼんやり考え続けていたのが、研究会という場のおかげで挑戦することが出来たなと思います。研究会という存在が背中を押してくれた。コンテンポラリーダンサーに出演してもらったのですが、一人は視覚障害のある人と会ったことがなくて、いろんな疑

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試演会振り返りレポート*大歳芽里

試演会振り返りレポート*大歳芽里

「”見ないダンス”ダンサーの呼吸(リズム)を探る」に参加して

 2021年4月17日、稽古場の多くが緊急事態宣言で閉まっていたので、伴戸千雅子さんと川瀬亜衣さんと家で練習することになった。家でも外でも稽古場としてやろうと話した。伴戸さんとの出逢いは2011年のマダガスカルで、当時花嵐という伴戸さんが所属していたカンパニーが、視覚障がいのある人とダンサーのショーイング付きワークショップを行うのに運

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試演会振り返りレポート*川瀬亜衣

試演会振り返りレポート*川瀬亜衣

見ないダンス 
ダンスの覚え方

 ダンサーとして舞台作品に立つとき、客席に集まられた皆さんへ自分の体を通してダンスを届けようとする。今までは、ダンスが体の形や動きとなって結晶されることを望んでいたように思う。
 踊るとき、あたりに聞こえる音、自分が出す音、体が感じる圧や質、におい、温度、見えるもの、皆んな感覚しようと体を研ぎ澄ますが、それらを得たら、やはり体の形と動きになって出力されていく感覚が

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