キャプチャ

変形性○○症でも運動って大切

変形性膝関節症、変形性股関節症、変形性腰椎症、腰部脊柱管狭窄症…

加齢に伴い関節は必ず変形します。そして何らかの要因で痛みが出て受診するとこのように告げられます。

大切なことは痛みがあるから「安静にする時期」と「運動する時期」があるということです。

主治医と相談し、運動を勧められたら、運動を行う行動力が大切と感じています(*^-^*)
もちろん運動で痛みが増大すれば話は別ですが、運動により痛みが緩解することも実際にあります。

痛いから運動したら痛くなる…から
痛いけど運動したら良くなるかも…へ
そんな思考変化の一助になれば幸いですm(_ _)m


「レントゲンで膝の内側の関節が変形していると言われました」

「先生はどんなアドバイスをされていましたか?」

「太ももの筋肉を鍛えなさいと言われました」

「運動を勧められたのですね。では一緒に運動をしていきましょう」

「でも、痛いから運動なんてできるのかしら?」

よく聞かれる質問です。
本当は「運動で痛みがとれるのか」ということですが。

痛みについては「痛みって何で起こるの?」を参照してください。

私の答えとしては、「医師から運動を勧められた時期であれば、多くの場合で改善する傾向にあります

理由は、慢性疼痛の場合であることが多く、運動を勧められない場合は手術を勧められるからです。
(もちろん、手術までに痛くてもある程度の機能を高める必要があれば話は別です)

論より証拠(*^-^*)

こちらをご覧ください。

これはテクノジムジャパンのKINESISというマシンを用いた運動プログラムです(山形徳洲会病院の整形外科部長 大沼寧先生監修)。

私が以前務めていた病院で行った内容をこれから紹介いたします。

整形外科を受診した人で、運動器疾患(変形性○○症など)と診断された11名(男性2名、女性9名、平均年齢78歳)を対象に、運動プログラムの効果を検討しました。

この運動は、疾患に左右されない、全身をダイナミックに効果的に動かすことを目的に作成されました(以下、ロコトレと言う事にします)。

そしてこのロコトレは、筋力・柔軟性・バランス向上を目的に実施され、16名を対象とした臨床成績(介入から3か月間)では、筋力・柔軟性・バランス能力の向上が報告されています。 

今回はさらに、対象者を変えて介入から5か月間の継続的なロコトレを実施しました(実施頻度は週1~2回の1回20分、実施期間は2011年6月から2012年1月まで)。

その結果…


パフォーマンス能力を評価する多くの項目で、統計学的に改善が認められました(専門的な事は置いておいて)。

つまり、今回行ったロコトレの様に全身を継続的に動かすことは、身体機能を高める1つの手段になると考えています。

そして、このような運動において痛みが強まれば、パフォーマンス能力が高まることは少ないと感じております。

より力がでる、よりバランスがとれる、より動ける身体(パフォーマンス向上)は、痛みが改善された結果でもあります。

そして統計学的に改善が認めらましたが、やっぱり大切なのは「実際の声」ですね(*^-^*)

痛みを改善させる手段はいくつもありますが、ロコトレのように自分の力で治すという気持ちは何よりも大切です。

その気持ちを作るには、運動における小さな成功体験を積み重ねて、私にはそれができると感じ行動してもらうことはもちろん、医師やスタッフが協力してその人を定期的に評価し、アドバイスすることが大切と考えています。

安心・安全に運動が効果的に行える」と感じていただき、運動を継続された実際の声を最後にお届けいたします。(本人より許可を得て記載しています)。

前略…

おかげ様で左足(左変形性膝関節症)の痛みもなくなり、かなり早く歩くことが出来ていると思います。始めは生意気にもリハビリで治療になるのかと思っていましたが、だんだんと効果が現れて来たのだと判りました。…

さあ、皆さんも一緒に(*^-^*)

動きのこだわりテーション  土屋元明

元気で明るいのが自慢の元明のサポートをお願い致します。 頂いたサポートは、娘と息子のために使わせていただきます。