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2023-24シーズン 振り返り 個人編その9 佐藤卓磨


・佐藤のプレイスタイルは、千葉時代のイメージが強く残っているが、とにかくよく走る。献身的で身体を張ってディフェンスし、リバウンドに飛び、ルーズボールを追って走り、速攻で走り、スリーを打ち、またリバウンドに飛び込む。
サイズと走力を兼ね備えた万能選手。なんて嫌な選手なんだ、と対戦相手として思っていたことを覚えている。そんな嫌な選手が味方になる事ほど心強いものはない。

・佐藤は皆に愛されている。その愛が故に名古屋ではいじられるキャラが定着してしまったが、周りの選手たちからの愛が伝わってくる。みんな彼にイタズラしてスキンシップを取りたくてウズウズしているようだ。
なぜそこまで愛されるのか。それは彼の超ポジティブな性格が理由ではないだろうか。直接会話をした事がないので推測でしかないが、様々な媒体での彼の発言からはそう読み取れる。
ポジティブで前向きで明るい。そして少し天然なキャラ。背が高くて爽やかなイケメン。

・昨シーズンの開幕はアジア競技大会で欠場スタートになったが、復活してからは好調で、特に3pシュートが良く入った。連携がまだ構築できていなくて、フリーでいるのにパスがすぐに回ってこないシーンがよく見受けられたが、それも徐々に改善していった。
課題として大きかったのはディフェンスシステムへの慣れ。これには時間を要する。シーズン後半にはかなり改善されていた。今シーズンは本当に楽しみになる。
また終盤戦にシュート確率が少し落ちてきていたので、それも改善点の1つ。

・今シーズンの編成で、純粋な5番選手がエサトンしかいないという点は、間違いなく日本人ビッグマン達の活躍の場が増えてくる。
佐藤、張本、菊池、マーフィーのディフェンスが鍵を握る。
さらに中東、今村、中務まで含めると、日本人選手達のサイズが大きいのがドルフィンズの強み。
佐藤の活躍が優勝のための重要なピースになるのは間違いない。

・人柄のハイライトは、CSのQFでの三河戦。齋藤がスティールからの速攻で、ファウルをもらいながらレイアップを決めたシーン。倒れ込んだ斎藤に駆け寄る佐藤が叫んだセリフ。あれには全ドルファミが震えた。あんな事言えるやついないよ。すごいよ。

・私は、佐藤は太陽のような存在だと思っている。時々、まだ天動説が信じられている世界に迷い込んでしまい、惑星を周回しているような錯覚に陥るが、実は太陽系の中心にいる存在。もうしばらく名古屋に滞在したら、中心にいるのは佐藤だったと皆が気づく事になるのだろう。
今シーズンは副キャプテンに就任し、在籍2シーズン目の飛躍の年になるはず。昨シーズンの須田の強烈なリーダーシップを、彼なりのやり方で補完してくれると期待。
数年後にはキャプテンに、そして名古屋の顔になる。

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