見出し画像

【アンカラ滞在記】西のはずれから市街地中心部へ引っ越す(前編)

久しぶりのシリーズの更新です。これまでの記事、関連記事は下のリンクからぜひどうぞ。

「街中に引っ越したほうがいいかなあ」

2016年夏の一時帰国前から、アンカラ市内間の引っ越しを検討していました。2015年1月に引っ越したその地域は、市街地からそれなりに離れた、市内西側のちょっとしたベッドタウンのような地域でした。

そこに、最初のアパートを借りて生活していました。家賃は比較的安価だったし、体感治安も悪くはなかったのでそれなりに満足はしていたのですが、どうしてもデメリットというものがついて回るということはありました。

画像5

一つには、交通手段が早い時間帯でなくなってしまうこと。たとえば、人と会って街中で夕食をとるなりしていても、10時までには地下鉄に乗らないと家にたどりつけないということがありました。その後最終便も遅くなったらしいという話は聞きましたが、引っ越し当時のアンカラの公共交通機関はその点では営業終了の時間が早かったのです。

そのため、大事なゲストが国内外から来ていた時も、途中でおいとましないといけないということなどがあり、同僚からはもったいないな、早く「街中」のほうに引っ越ししなさいよと度々言われるようにもなっていました。

もう一つのデメリットは、やはり職場から遠いこと。
先日も滞在記シリーズの記事で、再配達の荷物を家に持って帰るのに苦労した話を書いたことがありましたが、一人暮らしの自分にはやはり職場から遠く、そういった生活のあれこれに対応しにくいと言うこともあったのです。

知り合いからねこをあずかったとき(ぴのではなく、その前に家であずかっていた女の子ねこさま)はたしかに心配事で頭がいっぱいになっていたように思います。

急いで帰ってあげないとかわいそうだよな、という心理がどうしてもはたらくので、仕事や帰宅時の諸事を済ませるのにもなかなか気が行かなかったということは今思い返してもあったかもしれません。

それに、地味にかかっていたのが往復の交通費。家賃が安いとはいえ、交通費はわりと大きな出費になっていました。生活に困るというほどの額ではないにせよ、この交通費がかからないような場所に住むのは魅力的かもしれないな…

そんなことを、2年弱ほど市街地の西のはずれにあるアパートと職場を行き来しながら考えていたところだったのです。

おかげでアンカラでの仕事も落ち着いてきた時期で、自力で引っ越しの費用にもなんとか目処がついたタイミングがたしか2016年の5月ごろ。行動に映し出したのは、ツイートの記録によるとその翌月の末ごろだったようです。

ただ、引越ししたいからというだけですぐにことが進むほど、アンカラは(というか、おそらくトルコならどの都市でもそうかもしれない)甘くありませんでした…

簡単に決まらない、の日々

職場の同僚たちがこういったことに慣れていて、いろいろなアドバイスをくれたので、そういったことなどは最大限利用しました。物件情報は、新聞の専用ページがあったりして、そこをこまめにチェックすること。いい物件があると思ったら、すぐに連絡先のオーナーあるいは管理会社に電話すること。

結局、新聞に載っていた物件が実は「釣り物件」だったり、この物件で…というので連絡を取ったのに、いざ行ってみたら「その物件はもう他の人が契約したからないよ」と不動産屋氏が宣ったり(書いていて思い出したら腹が立ってきたねオイ!)。

チキショウ、釣り物件なんぞ載せよって。日本もトルコも同じかー!と心の中でわめいてみたりもしましたよね…。

なかなかうまくいかんもんだなあ、と言っていたところでしたが、こういうのは色々周りに伝えておくものだった、ということのようです。

知り合いのツテが今空き物件に入居する人を募集しているらしい」とか、「この間知り合いがどっちにするか迷って決まらなかったほうの物件がまだ空いているらしい」とか。いろいろと情報をもらえたのが大きかった。

物件の見学も5件ほどやったように記憶していますが、いずれもなにかしらのネックがあったので断念。最終的には、同僚の知り合いのツテでようやくその物件を管理している不動産屋さんと面会することになったのでした。

契約を決めたら、即決で払うべし

画像1

おおお。靴箱すでにあるやん!

画像2

うおお。トイレとシャワーがセパレートやん!!(この前の住んでいたところはユニット式だったのです)

画像3

うおお。カロリフェル(ヒーティング装置)がシャワー室についてるやん!!

画像4

ていうか、広!!!

契約が決まったこの物件は、たしか92平米だったと記憶しています。書類こそ残っていないのですが。ちなみに、2LDK。
実際この引っ越しの前もそうでしたが、アンカラは一人暮らしに特化した物件がないことはなかったのですがかなり少なく、ファミリータイプのものが割合としては圧倒的に多かったと思います。この引っ越しの後、このアパートに2年半、本帰国のその日まで住むことになりましたが、この広さに慣れてしまっていると、日本に帰ってきたときに…ということもまた事実としてないこともないのですなあ。

家賃はかなり跳ね上がるのですが、間取りはさらに広くなるし、なんと言っても風呂シャワーがセパレートだし、職場に歩いていけるし!
これは、決めるべきだろうなあ?

🧿🧿🧿🧿🧿🧿🧿🧿🧿🧿

ということで、それまでの物件選びの経験を生かして、内覧を終えたその日にすぐ不動産屋さんで「決めました」と宣言。そのまま銀行に駆け込んで、前金を支払ったのでありました。

トルコで、いろんな人の助けも借りながらではあるけれど、引っ越しというミッションをなんとか自力でこなしていく。今思い返しても、貴重な経験だったと思います。そしてこの1年後、「ぴの」を家族に迎え入れる場所になったことは言うまでもありません。

次回は、引っ越しの後編。移動のドタバタについて書きます。

いつも記事を読んでいただき、ありがとうございます。以後の方針ですが、「アンカラ滞在記」については投げ銭制にして記事をアップしていきたいと思います。全文無料で読めるようにしていくという方針はもちろん変わりませんが、はよ完成させてくれということで応援くださる方のお力添えをいただければ、がんばれるんじゃないかなと思いまして。引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。

ここから先は

0字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。Çox təşəkkür edirəm! よろしければ、ぜひサポートお願いいたします!いただいたぶんは、記事更新、また取材・調査のための活動資金に充てさせていただきます。