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「南のほう」もいつかキメに行かないといけないな?

ここ数週間、研修用の語学書作成などで絶賛作業中のアゼルバイジャン語。この言語をnoteで私が指す時は、基本的にはアゼルバイジャン共和国の公用語のことを意図しています。

ところで、隣国イランの北西部にも、アゼルバイジャン語話者が多数いることはよく知られています。なんなら、話者人口としてはアゼルバイジャンよりもイランの方が相当多いのです。

イランの北西部などを中心に話されているアゼルバイジャン語のほうを南アゼルバイジャン語、アゼルバイジャンのほうの言語は北アゼルバイジャン語として区別することがあります。

とりわけ、イラン国内でアゼルバイジャン的要素の強い地域といえばタブリーズが思い浮かびますね。

こうやって地図で見ると、なるほどイラン国内ではあるものの、地理的にもアゼルバイジャンとトルコがいかに近接しているかというのがわかるような気がします。常々書いていますが、トルコにいる間に一度はタブリーズに行っておけばよかったなと思う昨今です。


この夏、東京で言語研修の講師を務めるという話はもう何度も書いておりますが、今回の研修では東京外語大の学部に所属する学生も受講して単位認定できるようになっているのだそうで。

で、学生対象の授業としての科目名は「アジアの言語1」(カッコいい!)、授業題目が「アゼルバイジャン語(北アゼルバイジャン語)」となりました。

実は企画の段階で南北どちらなのか明記した方がよいのでは、というご意見があったとのことで、なるほどたしかにおっしゃる通りということになりました。果たしてカッコつきではありますが、「アゼルバイジャン共和国のほうですよ」ということを一応明示してあるというわけです。

締め切りまであと1週間。申し込みがまだの方、ぜひぜひお申し込みください。東京でのアゼルバイジャン語漬けの日々、楽しみでなければなんだというのでしょうか!

さて、そのアゼルバイジャン語。南北でどれくらい違うのか。このあたりは興味深いテーマで、実際南アゼルバイジャン語のほうも英語による説明の文法書などが出版されていたりするのですが、私個人としてはまだ残念ながら「南」のほうはまったく押さえられていないのです。このことは正直に申し述べた上で、今年はまあ仕方ないとしても、近い将来南北両方経験しておきたいなと思います。

ペルシア語はだから、それを実現するための媒介言語として重要になってくるでしょう。きっと。インシャッラー。

今のところは『ニューエク』をとにもかくにも1冊最後までやり遂げようという小さな目標を設定してはいますが、いずれこの「投資」が報われるかもしれないと信じてやっていくのがよさそうですよね…

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