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【研究日誌】LPP事典に出会うという僥倖

今週月曜日、また地元の非常勤先の大学図書館にいました。借りていた本の返却と、研究に関係しそうな文献をあたるという作業をやっていたところ、偶然「文学」の棚で見つけたのがこちらで…

以前から『星の王子さま』(LPP)を読んでいて知りたかったことがたくさん書いてあったのは自分にとって大いなる収穫です。たとえば、LPPは子供むけなのかそれとも大人向けと認識されているのかとか、「バラ(薔薇)」はどういうものだと解釈されているのか、とか。

普段は、翻訳されたテュルク諸語の文構造あたりしか見ようとしてなかったので、作品そのものに関する別の角度からの各種情報を周辺知識として仕入れたいなとずっと考えていたのでした。

ただ、そういったことになかなか考えが及ばなかったということもあり、さらに適切な文献を探せないまま最近まで過ごしていまして、偶然にというかようやくというか、公共の図書館を通じてじかにその文献の一つがヒットしたという次第でした。やっぱり図書館には定期的に通わないといけないなと思った次第です。それも、できれば公立の図書館と大学図書館を両方利用したほうがよい。それぞれに、蔵書の強みがあります。

ありがたいことにこの「事典」の参考文献から、また芋づる式に読んでおいたほうがよさそうな文献が和文・欧文それぞれ見つかってきました。それで今日は、論文の複写ついでに市立図書館に立ち寄って、またLPP関連の文献を借りてきたところです。

マリーズ ブリュモン (著)、三野 博司 (翻訳) (2007)『「星の王子さま」を学ぶ人のために』.京都:世界思想社.ISBN: 978-4790712923.

スリジエ、アルバン;ラクロワ、デルフィーヌ(編)田久保麻理、加藤かおり(訳)『星の王子さまの美しい物語』.東京:飛鳥新社.ISBN: 978-4864103985.

LPPのコーパス作成作業に飽きたら、この辺を読んでちょっと頭を冷やすことにしましょう…もはや自称ながらLPPオタクなので、ノガイ語LPPを使用用と保存用に2冊買ってみたりと、オタクがやりがちなことをやっていますという報告にて、みなさまのご機嫌をうかがう今日この頃でございます。すべての行動はテュル活に通じる…!

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