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(語学に対する)お金と時間について

Twitterのほうでたまたま英語の高額商材の話が話題に上がっているのを見て、そうかあ英語という業界(と言ってよいのかどうかわかりませんが)はそういう罠が潜んでいる可能性がやはり高いのだろうなあ、と思うなどします。

具体的な金額の話は避けたいですが、現地への渡航や留学ではなく、教材そのものに(少なくとも、私個人の感覚としては)ありえない金額を払い、それでも英語を身につけたいというモチベーションっていうのがある人々がいらっしゃるのだなあ、と。

それはもちろん、マーケットとして大きいということでもあるわけで、お金が動きやすいという点にはやはりうらまさしさを覚えたりはします。

トルコ語はどうかといいますと…まあ、語学スクールなり、個人レッスンなりに投資しようと思えばできると思うのですが、英語でのそういった教材のような強気な価格設定が組みにくいという部分はあるのかな、とは思うのですけれども。それでも、ポケット版の例の竹内辞書が税込みで8000円強、

我がかつての大学時代の恩師による文法読本(練習問題付きの語学書でもあります)が税込みで5500円というのを見るにつけ、

外大トルコ語専攻に入学した当初こそ、ひえートルコ語をやるのも大変だなあと、自分の財布からこの2冊を買った分の現金が飛んでいったときには思ったものです。

え?具体的な金額の話はしたくないってさっき書いたやんけ、ですって?まあそれはそうなんですけどね…トルコ語はだって、日本語で書かれている語学書に関しては、選択の幅が英語ほど多いわけじゃあないですから。それに、100万円近い商材ってなった瞬間、いくら効果があるらしいと聞いても私だったらちょっとそれは数週間悩むなあ、というそういう趣旨です…とここまで書いて、結局金額の話をしてしまっているというオチ!

あれ、ひょっとしてオレ、専攻語のチョイス間違った…?と一瞬だけ思ったりなどもしました(本当に一瞬だけでしたよ。念のため)。しかし。

これで数年は勉強できる(実際はほかにもトルコ語関連の教科書は買うことになったのでもう少し金額的に投資はしましたけど)し、それなりにトルコ語の知識も身につくのだろうと思えたことを考えれば、さほど「高くついた」ということでもないのかな、と今となっては思うなどします。

もっとも、この出版社の価格設定についてはまた思うところありますが、それはまあ今ここで書くような話でもありませんよね…。なんせ私、実名でこの文章書いてますし…

そういったこともありまして、完全に金銭的にノーコストでなにか語学をやるというのは、無理ではないのでしょうが相当制約がかかるだろうな、という感覚はもちろんもっています。

自分の場合はトルコ語、あるいはアゼルバイジャン語とかつて少しかじったウズベク語ぐらいしか経験していないのですが、辞書しかり語学書しかり、現地で入手するコストなども含めれば、やはり金銭的なコストを払えるなら払うにこしたことはないですよね。

だけど、とも同時に思うわけです。英語のその不思議な教材にそんな金額出せるんなら、ワイだったら現地に飛んで書店にでも立ち寄って学習者向けのよさげな教科書買い求めるなり、別のサービスや人にお金を払って直接教えてもらうことをまず考えたくなるなあ…と。

この言語をやろうと決めたときに、どこまでやるか。お金をいくらまで使う(使える)か。あるいはそのお金を何にどう使うかというのは、あらかじめ想定しておいたほうがいいようにも思います。

で、個人的にさらに思うのは、英語に限らずトルコ語にももちろん限らず、なにか語学をやるときに最初から一気にどーんとお金をかけなくてもいい(もっといえば、かけないほうがいい)のではないかということです。

かけてもいいんだけど、常識の範囲で、というか。あるいは、自分の趣味としてどのくらいお金をかけてもいいと思うのか。そこは教材を購入する前に、ある程度イメージを具体的に持っていたほうが、あとで後悔するリスクが少なくてよいのではないかなとは思います。

最低限のコストで語学書1冊と、辞書がもしあればそれを1冊。

その盾と矛をもって、あとはどのくらい時間をかけるか。むしろ、お金よりもっと根本的な部分で、何時間かけて勉強するのかということのほうが身につけるつけないの話の時には重要なのだろうなと思います。

いくらねえ…いい辞書と語学書たくさん持っていても、書ける時間が少なかったり、継続的な勉強ができている状況になっていないとすぐ…無駄になっちゃうのですよね…

…と、ロシア語とペルシア語の語学書や辞書がそろうのだけはそろっている棚をチラ見しながら、木曜の夜につらつらそんなことを考える、語学マイスター(もちろんワナビー)の私なのであります。

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