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流れは完全に…【テュルク諸語のすゝめ】

昨日、情報が公開されました。昨年から一部界隈で話題になっていた、東京外国語大学のオープンアカデミー 、オンライン語学講座の件です。

例年なら対面のところ、昨今の情勢もあるということで全講座、オンラインとなっているということですね。

さて、講座のラインナップにご注目いただきたい。賢明なる読者のみなさまは、すぐにお気づきになったでしょう…

テュルク諸語がめちゃめちゃ多いということですよ!!

トルコ語はまあおいといて、以前から開講されていたキルギス語はもちろんのこと、タタール語もついに開講となりましたね。

タタール語はアツいですよみなさま。私も今一番興味のあるテュルク諸語の一つ。わかりませんが、語学講座が開講されるということであれば、教材が世に出る日ももう遠くありますまい。

あとはウズベク語も。ということは、数あるテュルク諸語のうち、なんと4言語も開講されるというですね…

ちなみに、テュルク諸語業界。狭い世界なので、講師全員知り合い説というものもございます。(テュルク諸語の担当講師、みんな私より下の世代だし)連携はバッチリです。取ろうと思えばですけど。

そういえば、上記のオープンアカデミー とは直接関係ないですが、トルクメン語の語学書も出版されました

共著者の一人は奥真裕さん。彼もまた、狭い業界の住人ということで関係者全員、よく知っている人物です。おめでたい。ついにトルクメン語の和書も市販のものが世に出ましたね。

まだ原本を見ていないので、奥さんの本の所感などは後日改めて書こうと思いますが、次はまとまった文法解説に期待かなと。ぜひともLarry Clerk (1998)を超えてほしい…!


ということで。流れは完全に…完全に…!

テュルク諸語!!

間違いないです。鉄板です。

まあ流れがきてるかどうかはともかく、徐々にトルコ語だけではなくて、「トルコ系」の諸言語が以前よりは注目されつつあるというのは間違いないかな、と思います。

かつて大学生のとき、「トルコ語なんて役に立たn(以下略)」のような、同じ大学の「その他の言語」専攻の同級生からすら「マイナーさ」をからかわれていた時代から考えれば、隔世の感があります。

しかし今こうなったのには、もちろんさまざまな要因があると思っています。なんせ、トルコもそうですし、中央アジアやシベリアのテュルク諸国やテュルク系の人たちという存在が身近になったということがあるでしょう。

私がトルコで見知りしている限りでも、かなりの数の学生が、日本からトルコに留学したりもしていますし。大学間交流というものも活発でしたからね。ウズベキスタンやタタールスタンでもきっとその流れになっているでしょうから。

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まあそんなわけで。最後になりましたが。このオープンアカデミーの春学期。

トルコ語は不肖、この私が担当いたします

ハイもう。せいいっぱい務めたく存じます。

対象者は、予備知識がほとんどない方です。市販の教科書を使いつつ、本当に1からのスタート、ということでいきたいと思います。関心のある方の受講をお待ちしております。詳細は上記リンクにてご確認いただければと思います。

もう少し上の段階で個別にレッスンを…とお考えの方がいらっしゃれば、こちらもぜひご検討を、と小声で言っておきますね!
https://note.com/uger_san/n/n846f887eda38

というわけで、オープンアカデミー 講座に絡めての戯言でございました。お目汚し失礼のほど…

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