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「坐禅」の考え方とイメージ

本記事は、2019年7月24日にアップした内容をのリライトとなります。
私は現在、禅療法士として、禅的瞑想の講師の活動をしています。

詳細はこちら

「坐禅」という言葉を出すたびによく出てくるイメージは
”じっとしていないといけない。修行なのだから”ということです。

この記事では、坐禅を捉えやすくするための解説となります。

・・・・


◆『坐禅』とは何か?

とても分かりやすいイメージについてレクチャーいただいたので、共有します。

※坐禅のイメージ図


手書きなので、下記に説明します。


「自分」を、一つの町と見立てていきます。

人には、顕在意識 と 潜在意識があります。
(顕在意識は、ほんの3%ほどと言われています)


坐禅は、顕在化している所を整える
という考え方です。


顕在化 とは、五感(眼・耳・鼻・舌・身)+思考(意)の六識の部分を指します。


この顕在化しているところを、
町にある公園に見立てます。


その町にある『公園』(顕在化してある部分)の
管理人の役割を果たし続けていくのです。





ここで、イメージして欲しいのですが、

公園はどんなところですか??



公園には、自然がありところもあれば、
遊具が置いてあるところもあり、
ベンチが置いてあってゆったりできるし、
噴水や 花々に囲まれている。

そんな 憩いの場 になります。


ただ、定期的に整備していなかったらどうなるでしょうか?


草木が伸びきっていたら、
ゴミなどが散らかり放題だったら、 などなど。

なんだか落ち着かない空間になってしまいそうです。





先程、
公園=顕在化している部分 と言いました。

また、公園の管理人としての役割を果たすとも言いました。



公園が整っていたら、和む・癒されるかもしれない。
公園が乱雑なら、落ち着かないかもしれない。

その公園をどんな場にするかは、管理人次第とも言えます。



そう、自分で意図して変えられるのは、
顕在化しているところだけです。




坐禅の考え方は、

顕在化したところ(公園)を整え続けることを指しているのです。



ただし、町を形成しているのは、公園だけではありませんね。

家があれば、公共施設もある。
色んな人が住んでいる。

挙げたらキリがないですが、
一つの町には色んなものがあります。


自分を町に見立てているので、
置き換えて考えると、


自分の中には、

色んな感情、潜在的意識、遺伝子的な情報、今までの経験から培った価値観など 六識以外の部分があります。


例えば、(図内にも書いていますが)

悲しいや怒りの気持ちも持った人が、公園に入ってきたとしたら、

管理人である あなたはどうするでしょうか??



公園は公共の施設ですから、誰でも入れます。
(時間を決めたりして制限する場合もありますが)


あなたが、公園の管理人として、
悲しいや怒りを抱く人を追い出そうとしたり、
どうこうしたりしないと思います。
(ルールを設定したりするのはありますね)


↑を 自分自身の中で起きていることに置き換えると、

悲しいや怒りを抱く人を追い出そうとすることは、
自分の抱く悲しいや怒りを無かったことにしたり、
その感情は感じてはいけない!と禁止することと等しいのです。



なので、公園の管理人として、
ただただ、整備をし続ける。


すなわち、

顕在化したところで起こっている事象や感情の「存在をまるっと認める」ことが大切になります。



顕在化したところを整え続けるのが『坐禅』であるとお伝えしました。


坐禅をすることで、
自分の町にある公園(顕在化部分)を整えていきます。


...............

◆まとめ

・坐禅とは、自分を町に見立て、
   町に中にある公園(顕在化部分)の管理人として
   公園を整え続けること

・顕在化部分とは、
   六識(眼・耳・鼻・舌・身・意識)
   普段見えている部分のこと

・自分で変えられるのは、顕在化したところだけ

・坐禅をすることで、顕在化しているところを整えることになる


...............


だいぶ、長くなりなしたが、いかがだったでしょうか?

この説明を聴いた後、坐禅に対するイメージが更に緩んでいくのが分かりました。

奥が深すぎて、直後は頭が重くなりましたが、
その後の坐禅でスッキリしました!


自分自身の宝物である「身体」を通して、
諸行無常であると自覚して、今ここの安楽を探り続けること、問い続けること自体が幸せであるということ。


坐禅の考え方を通して、習得しながら、広められるよう、これからも精進します。



最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。


禅ボディマインドマネジメント講座・禅療法士講座 主宰 藤井隆英先生と

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