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#9 レイムな企業じゃモノホンプレイヤーになれねえ

現在、私はオンライン英会話事業の駐在員としてフィリピンの現地法人のマネジャーを務めています。

本社の方針を現地に展開する役割と同時に、現地スタッフ数百人をリードする立場にあります。

そのため、このポジションでは、時に本社に対して言い難いことを伝えなければならないこともあります。

なぜなら、本社と現地法人の利害が一致していなければならないからです。

これは、私の座右の銘「献身と抵抗」にも基づいています。

たとえば、2024年現在の円安は、日本の輸出産業や観光業に一時的な利益をもたらしています。

しかし、重要なのは、当たり前かもしれませんが、これらの利益をどのように活用して、長期的な成功を確保するかです。

今の利益や売上の安定が企業の潜在的な課題を覆い隠している場合、現状維持は事実上の後退となります。

例えば、トヨタが円安による一時的なメリットに依存し続け、「開発への再投資」を怠れば、競争力を失うことでしょう。

また、「人への再投資」を怠れば、優秀なスタッフは離れ、信頼を築いたクライアントの流出も起きてしまうかもしれません。

そうならないためにも、「開発」「新規事業への挑戦」「スタッフの成長・キャリア支援」などによって、未来の競争力を高めることが必要です。

この場合、投資家にも、目先の利益ではなく、長期の成功について理解してもらう必要がありそうです。

品質を重視する私たちオンライン英会話のような事業にとっても、このような再投資の重要性は変わりません。

私は現地マネージャーとして、現地の「人材育成や環境整備」への再投資の重要性を強く訴えています。

再投資こそが衰退を防ぎ、持続可能な成長への道だと確信しているからです。

成長を生み出すための再投資を怠るレイムな企業じゃモノホンプレイヤーにはなれないだろうと思っています。

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