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読書感想文|地球星人

✏︎『地球星人』
✏︎ 村田沙耶香|著
※作品を過剰に評価する、または、作品の価値を毀損するものではありません。

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著者の想像力に、ついていけなかった。


村田沙耶香という地球星人の脳内に広がる
想像力という名の深遠なる宇宙の拡がり
それを感じずにはいられない作品。

強いて言えば、
かのレクター博士が巣喰う『羊たちの沈黙』の読後感に対して、接線が引ける。

いずれにせよ、目の前に引かれた線は「警告」だ。
その線の向こうに行けば、後悔することを示す。
頭では分かっていながら、意に反して、身体がそれを越えてしまう。

作品自体は、
大江健三郎と安部公房の間のどこか、に位置する。


さて、著者が、次に向かう星は何処だろう。
それは、地球でも、月でも、ポハピピンポポピア星でもないことは、確かだ。
しかし、それ以上は、分からない。ただ、


私の想像力を遥かに越えた何処か


であることだけは、確かだ。そして、きっと、また、
私の身体は目の前に引かれた線を越えてしまう、のだろう。


地球星人|村田沙耶香

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