INTJと麻雀と将棋と生き方と仕事の話

INTJはボードゲームが得意そうだが、私は苦手だ。だが、麻雀と将棋は好きでよくやる。麻雀は今はもっぱらオンラインで金銭やポイントなど賭けずにやっている。将棋もオンライン専門だ。対人戦ができる相手が身近にいないだけだが。
将棋はともかく、麻雀はイメージが悪いかも知れないが、私は麻雀と将棋から生き方と仕事のコツを教わった。

麻雀は東風戦なら東1局から始まり東4局の4回ゲームをする。半荘戦なら東1局から南4局まで8回ゲームをする。最終的な点数で1位から4位を決める。4回乃至8回ゲームをするのだ。
麻雀は配られた牌で役を作り上がりを目指す。自分の手牌が悪いこともある。いい役が作れそうでも相手がもっといい役を作り、上がりを待っていることもある。自分が役を作るのを諦めて、相手に上がり牌を渡さないようにするのがいいこともあるのだ。
麻雀では東1局から南4局まで1位でい続けることには意味がない。最終的に1位にさえなっていればいいのだ。

将棋は、藤井聡太さんがプロになって以来、大いに盛り上がっている。私も熱心に見始めるようになったのは、それ以降だ。
将棋はゲームを優勢で進めていても、終盤でほんの僅かな悪手を指せば、一気にひっくり返ることもあり得る。勝ち切ることが難しいゲームだ。
藤井さんが八冠達成した王座戦第4局、終盤で相手の永瀬王座優勢に大きく傾いた。私は見ていて勝負は決まったと思った。だが、永瀬さんはミスをしてしまった。どちらが優勢かを示すAI評価が99%から一気に1%にひっくり返った。その瞬間は対局者も視聴者も永遠に忘れないだろう。
結果は、藤井さんが勝ち八冠達成となった。

生きていれば、運が悪い時もある。自分が良くても相手がもっといい時もある。自分が勝っている時もある。
その時に負けても最終的に勝っていれば、自分が満足できる結果に終われば、それでいい。一度勝負から降りても、ゲームはまだ続いていく。麻雀は概ね南4局で終わるが、人生は死ぬまで続く。
自分が優勢だと思っている時、自分が勝つと確信した時、人は油断してしまう。その時が1番危険なのだ。そこで自分がミスを犯していないか、見落としていることはないか、しっかり時間をとって確認をする。永瀬拓矢棋士のようなとてつもなく頭のいい人でさえミスをするのだ。

麻雀も将棋も相手ありきのゲームだし、人生も仕事も人が関わってくる。
だが、結局は自分との戦いなのだ。いい時も悪い時も自分のメンタルがブレずに、真っ直ぐ目標に歩ける人が1番強い、と私は思う。どれだけ負けてもミスをしても最終的に笑うのは自分だと、そう思えると仕事も生きるのも楽になる。

だが、なかなかそうは思えないもので、つい一喜一憂してしまう。禍福は糾える縄の如し、人間万事塞翁が馬、常に肝に銘じていたい。
仕事が大成功に終わりみんなで祝っている最中、そんなことを言うのはいかにも説教臭い老人のようで気が引ける。私はもう若くはないのだから、説教臭い老人の役を引き受けるべきなのかも知れない。
元々、説教臭い人間ではあるのだが。

どうせなら「聯合艦隊解散の辞」のような名文を書ける人間になりたい。途方もない目標だが、目指すだけならタダだ。いつかルーズベルトを感激させてやる。

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