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"競争"時代の終わりと、"共創"時代の始まり。欧州スーパーリーグは終わらない。

今朝、幻冬社の箕輪さんがこんなTweetをしていました。

スマホやネットコンテンツが一般に普及したことによって、出面や人々の選択肢が無限に広がる時代がやってきました。

その中で影響力を持つYouTuberと呼ばれる人たちはジャンルの垣根を超えて様々な人たちとコラボをすることで新たな価値を生み出し続けています。

また、同業種の人同士でも団体の壁を取っ払いまったく新たな価値観で新しい枠組みを作ろうとする人も出てきました。

代表的なのが、総合格闘家の朝倉未来さんが立ち上げた1分1ラウンドの「Breaking Down」ですね。

刃牙の作者の板垣さんと対談してる時に、街の喧嘩って1分以内に絶対決着つかないと警察来ちゃうから、相撲取りが一番最強だみたいなことを言ってて、確かにそうだなと言うのは頭の片隅にあったんですけど、ある時メンバー同士で1分のスパーリングを企画でやったんですよ。
そしたら、RIZINの変な試合よりも面白かったんですね。その一分に懸ける感じとか、体力的にもずっと動き続けてられるじゃないですか。

Breaking DownはYouTuberとしても大成功を収めている朝倉未来さんが旗を立ち上げ、数々の中小YouTuber無名の格闘家なども巻き込んだ一大プロジェクトとなっています。

また、これまでの格闘技の既成概念を覆す1分間という短期決戦で、激しくスペクタクルな試合を数多く見られることも特徴となっています。

ここにも、根本にあるのは共創=コラボレーションの精神なんですね。

これはサッカー界にも共通していると思います。

数日で頓挫してしまったスーパーリーグ構想ですが、根底にあるのは人気のビッグクラブが旗本となり、様々なクラブとコラボレーション(価値の共創・循環)をしていこうという価値観があるように思うのです。

これを旧来の単一的で競争社会的な価値観で見てしまうと、

・ビッグクラブだけが固定だなんてズルい!
・勝ち負けにこだわらない試合なんて退屈だ!
・おらが村のクラブにも欧州一という夢を見させろ!

という意見が出てくるのは当たり前だと思います。

さらにスーパーリーグの会長であるレアル・マドリードのペレス氏は現行の90分間の試合を短縮してよりハードなプレイが可能となるルール変更を示唆しました。

これは前述の「Breaking Down」とほぼ同じような価値観ですね。

Breaking Downの良さはやはり、

・無名な人だけでなく有名な人が固定で出場してくれる(影響力のシェア・循環)
・現代に合わせた親しみやすいルール(SNS視聴などを想定したコンテンツ作り)

この二点に尽きると思います。

これはまさしく、共創時代エンタメのニュースタンダードになると確信します。

これから持続的に繁栄する団体というのは、影響力(価値)のシェアが多くの参加者同士でうまく行われる仕組みを持った組織だと思います。

また、そのような形式だと常に新たなルール新たな価値観を受け入れやすい精神的土壌が育まれるようにも。

世界一!欧州一!といった大きな権威や名声を目の前に垂らして、いたずらに規模を拡大した挙句、末期になると知らんぷりのような、これまでのトップダウンな競争価値観は新たな価値を生み出せずに衰退しゆくように思います。

・・・そろそろ競争やめて、"共創"しませんか?

"ちょうどいい"、新たな価値観を世界に。

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