『若い女』フランスから来たよ、再び、愛おしいダメっ子が…。 8/25(土)~公開
原題:Jeune femme ★★★★☆
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本年度のカンヌ・カメラドール(新人監督賞)を受賞したフランスのレオノール・セライユ監督が描く、若い女。
主人公のポーラは31歳。ん、若い女?? 考えようによっては、そう若くはないじゃ…
との疑問が湧きあがりますが
学生時代に教授と恋に落ち、裕福な彼と10年間も気ままな同棲生活を送ってきたため、一度も就職したことがない(社会人経験ゼロ)まま、この年になってしまった彼女が、
別れ話を切り出され、家を追い出され、お金もない中で
新たな1歩を踏み出していく物語。
本作に出てくるパリは、トム・クルーズがバイクで駆け抜けるような、よく知られた華やかな通りではなくて、
裏側(むしろリアル?)ともいえる世界。ポーラは必死なので、公園でゴミ箱あさりもします。少々(?)ゲタを履いてシッターの面接を受けたりします。
元カレのペルシャ猫(激カワ!)をお供にして。
とてもイタイ。
それでいて、とても新しい。
いったん全部壊れた彼女は、どこへ向かうのやら…。
最後の彼女の決断は、清々しくも、やはりちょっとほろ苦さがあり、
でも、そうしたからこそ前に進めるわけで!
その苦さも含めて、フランス発ニューヒロインの誕生といえそうです。
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