『ルイスと不思議の時計』ケイト様が魔法を失った理由こそ、肝では? 公開中
原題:The House with a Clock in Its Walls ★★★☆☆3.5
毒の抜けたイーライ・ロス(『グリーン・インフェルノ』『 ホステル』)と言われればそうなのかも。それでも、小学生低学年以下が観るには少々トラウマになりそうな描写もありつつ、ハロウィンにぴったりの作品。
“魔術”描写はこれまで目にしてきたものと、あまり目新しいところはないけれど、彼の自分色が強いのに、ちゃんと魔法ファンタジーには仕上がっています。
この物語の魔術は、あの極悪非道な、二度と繰り返してはならない先の戦争が、引き金となっています。しかも、それは原作にはない要素。
ケイト様の腕に、“あれ”が見えたときにハッとし、
カイル・マクラクラン(彼が敵役だったなんて!!)が闇落ちしたときにも、愕然とさせられました。
イーライ・ロスはユダヤ系です。もし、これを観た子どもが「あの、カボチャやお人形の集団が超怖かったヤツ」と記憶する娯楽映画であったとしても、ふと、考えてくれればいいなと。
子役のオーウェン・バカーロもキュート。ちょい、ジェイコブくんみがあります。
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