SR(Sustainable Remediation)って知ってますか?
ちょっと科研費(A)の打ち合わせもあり、こちらの会に参加してました。
こちらのサイトが参考になると思います。
SR(Sustainble Remediation)は、
少し東京都環境局からのものを抜き出しますと・・
「環境面だけでなく、社会及び経済的側面も統合的に考慮し、最適で合理的な土壌汚染対策を選定する土壌・地下水汚染対策の新しい取組。社会的な要素(地域住民や労働者の人の健康影響、事故等の安全性、地域コミュティへの影響)、経済的な要素(直接コスト、間接コスト、残存する経済的なリスク)等を含めて評価対象としている。」
またGRに関する話もご紹介しておきます。
GR(Green Remediation:グリーン・レメディエーション)
「土壌汚染に伴う人の健康リスクや生態リスクだけではなく、土壌汚染対策自体に伴い発生する外部環境影響負荷を考え、さらにそれを低減するための取組みのこと。外部環境負荷の指標としては、CO2等の排出、ガソリン等のエネルギー消費などが用いられる。」
このSRの考え方がSDGsの考え方とも融合しているようなかたちです。
すなわち、
目標1 すべての人に健康と福祉を
目標6 安全な水とトイレを世界中に
目標11 住み続けられるまちづくりを
目標12 つくる責任 つかう責任
目標13 気候変動に具体的な対策を
などですが、まだあるような気がします(本ペーパーから抜粋)。
注目すべき点は、社会的な側面と経済的な側面という要素も入っていることでしょう。これからは理系の方で、環境、健康リスクだけを考えていけばよい、というスタンスで研究するのではなく、社会的、経済的なところも交えながら研究することが我々に求められているということですね。そこにわたし(会計学者)の需要もあるわけですね。逆に、社会科学系の研究者もこうした方々とコラボすることが必要になってくる、ということです。
SRの概念自体、一つの新しいフレームワークです。まだわたしとしては十分に理解しているわけではないですが、社会科学系の研究者にとって注目する考え方でしょうか。