軸の作り方:綺麗ごとなしで自分の欲を認識する
前回、承認欲求の話をしました。
この承認欲求、ぶっちゃけ、自覚してても認めたくない欲求です。
この承認欲求を受け入れる、受け留めるのは、勇気がいります。
ここでは、私のことも少し触れながら、軸の作り方を考えていきたいと思います。なお、私はアマチュア心理の専門家なので、ここで書いている記事を心理学の専門の見地からみて・・・どうなの?というところは多々あると思います。
その辺は素人の話と思ってお許しください。
1. マインドセットでは限界がある。
私は、こうみえても?アマチュアのアドラー心理学派を自認してます。
いくつかセミナーを受け、一定のトレーニングを受けました。
とっても良かった!と思うとともに、
これ無理げー(難しくない?)と思ったことも多々あります。
つまり、アドラー心理学を含めたマインドセット系のアプローチは全て、自分のマインドセットを変えろ!ということが求められます。
もちろん、意識付けとして、自分の認知や行動を変容させるためのマインドセットを身に着けることは有効だと思います。
ただ、一定の段階になってくると、もしくは生き方というところに焦点を当てていくと、おのずと自分の欲求とどのように折り合いをつけていくのか?
というところが浮き上がってくるように実感しています。
欲求なんてないんだ!とかいってもあるような気がします。
ということなので、時に、自分の欲望ととことん向き合うことも必要なのではないか?
そしてそこと向き合わない限り、自分の軸はなかなか作れないのではないか?
2. 欲求とは何か?
人間の生理的欲求とされる三大欲求があります。食欲、睡眠欲、性欲ですね。
三大欲求という括りでよいのか?ということについては諸説あります。
経営学でもよく取り上げられるのは、マズローの欲求5段階説です。
最近では、マズローの欲求5段階説は時代遅れ?とする考え方もあります。心理学も日々進化していますね。
欲求とは何か?
一つのテーマとして興味深い話で、探求しがいがあります。
2. 古典から学ぶ意味と意義:Why(なぜ)を探求する
そもそもこうしたピラミッドで表すことが適当なのかどうか?という点については少し違和感がありますが、一つのモデルとしてマズローの考え方は参考になると思います。
マズローだけでなく、フロイトの精神分析理論も今では使い物にならない!とかとんでもないこと言っている、とか批判されることも多いです。
逆に言えば、批判にさらされるだけのもの、であるということ。議論になる内容である、ということ。と考え読んでみるのもいいのではないかな、と思います。
また、古典的な理論というのは当時の時代背景なども多分に影響しています。検証方法も限界あります。
そうしたことを斟酌したうえで批判すべきかな、と感じています。
ともあれ、こうした本には、なぜこうしたことを考える必要があるのか?
という原点となる問題意識が明確に書かれています。
その個所だけでも読んでみるのはいいのではないでしょうか?
つまり、なぜこのことを考える必要があるのか?
このWhyを考えることが出発点になります。
. あなたにはどんな欲求がある?
先週まで社会との繋がり、とか綺麗ごとを言ってきて、突然、自分自身の欲の話をしてすいません。
ですが、自分の欲求をちゃんと認識してその感情との付き合い方も覚えていく、コントロールして行く必要があると思っています。
自分の本音の部分は指摘されると腹が立ちませんか?
いわゆる図星をつかれた!というやつですね。
私のことを少しだけお伝えすると、20代まではかなり強い承認欲求を持ってました。かつ相手をコントロールしたいという欲求も強かったと思います。あと、頑固で自分の考えが絶対だとも思ってました。
その考え方は、色々な経験を経て、それでは通用しない、ということを無意識で補正(時に直接言われましたが)されて、今にいたります。
ですが、今思う事は、その感情に明確なラベルを貼って、もっと向き合う必要がある、ということです。
人はすぐに綺麗事(建前)をいいたがります。
世間的にはやむを得ないでしょう。
自分の欲求をむき出しにして生きていくことはできませんから。
ですが、時に自分の欲、業を認識し、上手く付き合っていくことが大事なのではないでしょうか?
だって、あなたの欲もあなたの一部ですから。大事にしてあげないといけません。それも含めて受け入れていくことが出来ればいいな、と感じています。
キリスト教の七つの大罪
「傲慢」、「嫉妬」、「憤怒」、「怠惰」、「強欲」、「暴食」、「色欲」。
仏教の十善戒
不殺生(ふせっしょう)むやみに生き物を傷つけない
不偸盗(ふちゅうとう)ものを盗まない
不邪婬(ふじゃいん)男女の道を乱さない
不妄語(ふもうご)うそをつかない
不綺語(ふきご)無意味なおしゃべりをしない
不悪口(ふあっく)乱暴なことばを使わない
不両舌(ふりょうぜつ)筋の通らないことを言わない
不慳貪(ふけんどん)欲深いことをしない
不瞋恚(ふしんに)耐え忍んで怒らない
不邪見(ふじゃけん)まちがった考え方をしない
欲は宗教上のテーマでもありますね。欲とどう向き合うか?
それは古くて新しいテーマなのではないでしょうか?
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