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会計学の基礎

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#減損

その資産は本当に資産として相応しい?費用化の意味と「のれん」について考えてみよう。

その資産は本当に資産として相応しい?費用化の意味と「のれん」について考えてみよう。

財務会計論で使っている講義用の資料からの転載です。一部手直ししながら載せておきます。

今回のポイント:
 ・資産性と償却(費用化)の意味を考えよう。
 ・「のれん」の会計処理を巡る考え方の違いを理解しよう。

1.    その資産は本当に資産として相応しい?

資産とは企業が支配し、便益を享受できる経済的資源です(概念フレームワークを確認しましょう)。しかしながら、貸借対照表の項目においては、「

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適正に減損は行われている?

適正に減損は行われている?

減損の判断は柔軟に?

というような話が出ましたが。

決算発表シーズンを迎え、多くの企業での減損事例が目立ってきました。

三越伊勢丹ホールディングは減損を行っていますね。

丸紅、過去最大の赤字に転落…「コロナ不況」強調の裏でM&Aの巨額減損計上3月26日、総合商社株が一斉に売られた。その後も4営業日連続で軒並み下げた。業界5位の丸紅が2020年3月期の利益予想を3biz-journal.jp

企業会計において今後着目するトレンドは?(国内編)

企業会計において今後着目するトレンドは?(国内編)

企業会計において今後着目するトレンドを整理しておこうと思います。

まずは国内企業に限定した話をします。直近!といえば、決算発表会でしょう。

1. 決算発表、株主総会がどうなる?決算日である3月31日を過ぎてからは次の様なプロセスで進みます。

①単体の数字を固める
②連結の数字を固める
③決算短信の作成、公表(4月末から5月上旬)
④計算書類・連結計算書類の作成、承認
⑤株主総会の招集通知作成

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