普洱茶についての思い出
中国茶の中でも微生物による発酵を行う普洱茶。ダイエットにも良いとおすすめされることも多いこのお茶に私はいくつかの思い出があります..
去年の4月頃でしょうか。とんでもないやらかしをしてしまったのです。柑普茶というみかんの皮の中に普洱をいれたお茶を購入していたのですが、それを工芸茶と勘違いしてまるごとポットに入れてしまったのです。
お茶初心者の私は、そもそも柑普茶自体がどういうものなのか全くわかっていませんでした。本来は陳皮を破って普洱茶を適量取り出しながら使い、熟成されたプーアールに陳皮の香りがついて、濃厚な味がするお茶です。
ポットにまるごといれた後にやばいと気づきました。水色がどんどん黒くなってしまうのです。普洱茶が含まれる黒茶は英語でdark teaと言います。black teaではないのは、英語で紅茶のことをblack teaというからです。しかしなるほど、dark tea というのは言い得てだ。どんどん深みが強く、黒くなっていきます...
余ったプーアール茶を別のボトルに移したのですが、陳皮の香りがものすごい。以前スパイス入り紅茶を購入したときにも思ったのですが、スパイスやハーブの香りはすごいです。
せっかくの普洱茶。使わないわけにはいけません。豚肉を普洱茶ベースのタレで煮込んで煮豚を作りました。煮豚について、一番ビックリしたのはタレの味を整えるのに思った以上の醤油、砂糖、みりんが必要だったこと。たしかにそれぐらい調味料が必要なのですが、思った以上にプーアールの主張が強かったです。味を整えるのはなかなか大変。私はヒーヒー言いながら料理を作ったのですが、やはり時間をかけて作った料理は美味しいというもの。スープもそれはそれは美味しく、プーアールのコクが豚肉の旨味を引き出すものになっていた。失敗した柑普茶でしたが、大変美味しくいただきました。
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