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「心を開いてもらえるコツ」


1日1記事、ハッピーライフ。

エアラインスクール経営の傍ら、

(客室乗務員やグランドスタッフ希望の方々がダブルスクールで通う塾)
高校、大学での進路、就職セミナー講演回数4,000回超。

2021年からは書くことに力を入れるため、毎日Noteを書いています。



ある高校にて、進路のお話をした時のこと。
 


対象学年は、高校1年生。
 
16歳。
なんと考えてみれば、2000年以降に生まれた人たち。
 
1000年代生まれの私達とは違います。
(区別するらしいです、 若者は。
1000年の人にはわからんよーって感じです)
 
 
進路の話を聞くのも初めて!

進路って、就職とか、進学とかやろ?と
言う位の認識のようでした。
 
 
私に与えられた時間は、60分。
場所は体育館。生徒は直座り。
生徒数約300名。
男子圧倒的に多し。
就職希望者多し。
 
 
私の最終ゴールは、

「生徒一人一人が、自分の未来を探りながら見つける
きっかけになる話をすること」

先生とは初対面で、10分程度の打ち合わせ。
事前に内容は承諾いただいているものの、毎回が
真剣勝負。
 
 
カーン

とゴングが鳴った気がしました(笑)
 
 
笑顔で話しながらも、生徒の反応は鋭く見ていた
つもりです。
 
 
講演中生徒さんたちが、

「最も顔を上げて聞いた瞬間」は、
 
 
三位  有給休暇の話をしたとき

二位  認知特性の話をしたとき

(視覚、聴覚、言語優位を見分ける質問)
➡︎「医師の作った頭の良さテスト」より
ちなみに、アメリカでは、10年以上前に、
大学院の教育学部で
教えられていることだそうですが、日本では知らない
先生も多いかもしれません)


 
そして、第一位は、
 
 
「大人の半分は若者に説教するけど、
残りの半分は、説教しない」


と言った時!
 
 
でした‼️
 
 
実はこれは、事前に用意してたわけではありませんでした。
 
ただ、大人とコミュニケーション取らない若者が増えていて、

その理由をずっとどこかで考えていたのだと思います。
 
 
そして思い当たったのは、結局自分の体験。
自分が高校生くらいの時には、
 説教する大人は嫌だったなーと言うもの。
 

咄嗟の賭け


そこで、高校生に「カマ」をかけてみました。


 
「みんなは、大人なんかと話したら、
すぐに説教されるって思ってるのかもしれないけど、、、」

と言うと、
 
「おっ」

と言うように、多くの男子生徒の頭が上がりました。

 
「やっぱり、、、」(内心)
 
 
じゃあ、言ってやれー!!

 
 
「でも、半分の大人は説教するけど、半分の大人は説教しないよ」

 
じゃあ、どうするんだ?


と言う、高校生の心の声が聞こえました。

 
(言ってやれー私も説教はしないぞー)

 
「じゃあ、説教しない大人は高校生となんで話すか?
それは、みんなから教えてもらいたいんだよ」
 
(へ~~~)
 
と言う声が、聞こえた気がしました。

 
「私は娘が高校生の頃は、娘に聞けば高校生のことは
だいたいわかったけど、今は娘が大人になってるから、
みんなに逆に何に興味があって、何にハマってるのか、
教えてほしいからね」

と言うと、
 
 
高校生が、ちょっと「ドヤ顔」をしたように見えました。
 
 
ここから高校生との距離が、近くなった気がしました。


心を開いてもらうコツ


たった60分間。

短い時間で、初対面且つ実子より年下の人たちと
信頼関係を築くことは、難しいです。


さらに講演は、一期一会。

 
だからこそ、反応を見ながら自分の引き出しの中から
とっさに出せるものが沢山ないといけないのだと、
思っています。
 
 
それがこの時は当たり、心を開いてくれたのを
感じました。

それができたのは、

「年下である生徒さんを、1人の大人として尊重したこと」

だったと思っています。


年上から、上から目線で言われれば、「子供扱いされた」と
思って、誰も聞く耳は持ちません。

でも、「高校生のことは、高校生にしかわからないから
教えて欲しいんだよね」

と言われたことで、心を開いてくれたのだと思います。


 
今後さらに大人に心を開き、
ついでに色々と教えてもらうようになる若者が
増えるといいな、と思っています。
 
 
残念ながら、同じ手法がいつも通用する訳ではありません。

ただ、年齢差関係なく相手を尊重することによって、
心の距離を縮める努力をしていきたいです。

そして聞き手の変化の瞬間を見逃さず、
その状況に応じて、常に対応できる自分でいなければ、
と思います。

 
 
大人のみなさん、若者へのお説教はほどほどに、、、。

皆さんも、お説教は嫌だったはずですから、、、。

自戒を込めて。


上野 博美



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