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欲望を成仏させるために生きていく


今朝ふとこの言葉が浮かんできた。

作家の北方謙三さんのインタビュー動画を見ていたからだろう。

動画はこちら。
(このツイート主の方のことは、全く存じ上げないのですが)


現在70代の北方さんに「50代とは」)60代とはなどを聞いていたが、さすが作家の方々は、言葉選びも的確だし、その時その時代のご自身の考えていたことちゃんと整理されている。
やはり「書くこと」を常としているひとたちは、自分の気持ちと向き合うことが日頃からできているのだな、と改めて思った。

「書くことは生きること」

とおっしゃっていたのが、印象的だった。

仕事としての小説を書くのではなく、ただただ書きたいという欲望を支えに
書いているのだと。

まさに「書くために生まれてきたのだろうな」と思う。
それに気づいているし、それをまっとうしようとしていらっしゃるのだ。

世の中には、いろんな人がいる。

仕事をメインに生きていきたいと思っている人。
これは男女問わずだ。

家庭や、仕事以外をメインに生きていきたいと思っている人。

お金のために働く必要がある人。
お金のためではないけど、働きたいなと思っている人。

事情はそれぞれだけど、「何もしたくない」という人以外は、みんな何かしらの欲望を持っている。

今日は午後から、客室乗務員時代の同期たちに会ってきた。
年齢は私が一番上だが、あの10代後半から20代前半の時代を共に過ごした仲間として、今でも付き合いがあるのはとてもありがたい。

なんでも話せるし、なんでも聞ける。

それぞれの状況は違うが、それでもまだまだみんなやりたいことがあるし、社会の役に立ちたいという気持ちを十分に持っている。

つまり、みんな「欲望がある」のだ。

両親も高齢になっているから少々心配はあるものの、子供の手が離れ自由な時間もできているから、やりたいことをやろう、と思える時代に入ってきている。
私は比較的自分のやりたいことをやっている状況だが、みんなにも自分のやりたいことを精一杯やってほしいと心から思った。

なぜその欲望を持っているのかは、わからないことが多い。
理由はわからないけど、夢があったり、やりたいと思うことは、やっぱり挑戦した方がいいのだと思う。

人はやりたいことを残したまま死んでしまうと、その欲望が成仏できず、この世に未練が残ってしまうような気がする。

私はこれからは「欲望を成仏させるために生きていく」と決めた。

大事にするべきは、自分の欲望。
欲望に良いも悪いもない。健全かそうではないか、はあるかもしれないが、
法律違反でない限りは、その欲望を大事にしたい。

欲望を誤魔化したり、先送りをしたら、絶対に幸せにはなれない。
だからこそ、今は自分の欲を大事にしていこうと思っている。


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