涙

最近すぐに涙ぐむ。

人前ならグーッと堪えて涙は流さないのだが、
自分では泣いてるのがわかる。

人は言う。

年齢のせいだよ、と。

でも私は違うってわかっている。

自己容認ができるようになって、
自分の幸せの源がわかり、
好きなものと好きな人にだけ囲まれる生活をしているからだ。

以前は、好きか嫌いかよりも、必要か必要じゃないかで
決めていたものに囲まれ、人と付き合ってきた。
そこには少なからず打算もあった。

好きなところに住み、自分の24時間はほぼ自分でコントロールでき、
ダラダラしている自分も、
大好きなアーテイストの音楽を大量買いをする自分も、
気が乗らない仕事は断る自分も、会いたくない人には会わない自分も、
「元々これが私なんだね」
「そっか、そうしたかったんだね」

とまるで自分をお世話するお母さんのように思っていると、
多分感性が鋭くなる。

先日は、本を手にしたとたん涙が出てきたので、その本を一切読まずに購入した。

自分の部屋の本棚を見て、「なんか違うな、もう今は」と思った本は片っ端から捨てた。
メルカリなんかで売れるのも待てない。
さっさと自分の部屋から消したい、と思うほどだ。

だから、何かを感じた時に涙が出るんだ。

自分の心が敏感になった証拠でもあるし、
それは私の中の自分が、心が自分に何かを教えてくれているんだ、と思っている。
だから、すごくいいことで、ありがたい。

何より迷わない。
何より考えなくていい。
何より間違いない。

多分小学校2年生、８歳くらいまではそんな自分だったと思うが、
転校した先でクラスのボスに、転校生特有の人気者になってしまったことから、（私は全然そんなの望んでなかったのに）嫉妬されクラス女子全員が口を聞いてくれなくなったいじめから、自分の心に敏感でいられなくなってしまったのだろう。

1日も休まず学校に行き続けるためには、自分の心に敏感すぎたら、どこかで折れただろうから。戦うことが必要になって、心の声を聞かなくなっていったんだと今ならわかる。

そういう意味では、そのクラスのボスは何十年経っても私から忘れられていないし、相当のことをしたんだな、と思うが、それによって私は人の目を気にしなくなったので、プラマイゼロって感じだ。

大人になると、マイナスなことも多い。
子供の心のままの方が、幸福を感じられるということに気づいたこの1年。

さて、今日涙ぐんだのは、自分の一年先がどこに住んで、何をしているのかが全くわからないと思って、それはそれで楽しいな、と思ったあとだった。

なんとなく自分がどうなっているのかがふっと降りてきた。

だから忘れないように、（忘れないと思うけど）スマホのメモに書き留めた。

その内容を。

本当にそうなっているのかはわからないけど、
その自分の姿が見えた時、想像した時、涙がでたので、多分心はそちらを向いているし、望んでいる。

星読み（占い）の人に言われた、「2023年からが本番」という言葉が、思い出された。

今や涙は私に何かを気づかせてくれる、大事なサインになっている。