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振り切れるということは、できるということ


何かを始めようか、と思った時、
新しいことに挑戦しようと思った時、
ほとんどの人の頭によぎるのは「できるのだろうか」という不安。


最終的にやるかやらないかを決めるのは、いろんな理由があるのだろうけど、
結局その不安を振り切れたら、それは「必ずできる」のだと思う。


「うまくいくのか、行かないのか」を考えて考えて、結局やめた時、というのは
多分やってもうまくいかなったのだろう。

私が26年前にエアラインスクールを立ち上げることで、悩んでいる時しばらく不安がつきまとった。


「わずか4年半くらいの経験しかないのに、果たしてうまくいくんだろうか」

「うまくいかなくて、誰も生徒さんがきてくれなかったら、どうするんだろう」

「場所を借りて、そのお金が取り返せなかったらどうしよう」


と、しばらく悩んでいたのだ。


そこで私は、個人事業主として働いている人に次々に話を聞きに行った。

というより、周りに女性で個人でやっている人がいたので聞いてみた。

まず母親。
50歳になってから洋服屋兼仕立て、お直し屋さんを始めた。
母に聞くと、「一生懸命やれば、なんとかなるわよ」と。

幼なじみが、ピアノの先生として長年仕事をしていた。
生徒さんが絶えたことがないと聞いて、ご自宅まで泊まりがけで行き、相談した。

彼女は、元幼稚園の先生でその幼稚園でピアノを教えているし、その園を卒園した人たちが
自宅に引き続き習いにきている、ということだった。
なんとうまい仕組みなんだろう、と思ったけど、私にはそんな仕組みはまだない。

彼女も「一生懸命やっていれば、そしてあなたがやりたいと思っているなら、どこまでの収入を求めるかにもよるけど、なんとかやっていけるよ」
と、母と同じことを言う。

実際に、やっている人たちにとっては特別なことをしていない感覚があるのだろうし、好きでやっているからこそ一生懸命になれると言うのが共通だったのかもしれない。

それらの話を聞いてもまだ決心がつかなかったが、「リスクヘッジ」と言う言葉を聞いて、リスクを書き出し、それが起きた時にどうするのか、を書き出した。

自分が事業開始に使える金額を決め、それがなくなってしまったらやめる。
やめた後は、また働きに行けばいい、と決めるとかなり楽になった。

お金の不安は、解決は案外簡単だと思ったし、結局そのお金は戻ってきた。

最終的に決断したのは、このスクールを開くことを考えている時に、絶対に悪い予感がしなかったこと。
どこからか光が差してくる感覚があり、こんな曖昧な、なんとなくの感覚が最後は自分の背中を押してくれた。

そうして、覚悟して始めたらなんだってやるしかないし、やれた。
今考えてみても、あんなエネルギーがどこから湧いてきたのか不思議としか言いようがない。
それでも一年目は考えすぎて、自律神経が弱ってしまい、微熱が続いたこともあった。
良い先生のアドバイスで、投薬は一切せず、自分の過ごし方を変えていつの間にか完治した。
そして、一年目以降はほぼ赤字を出さずに26年間続けてこれた。


結局、振り切れたらそれは「できる」と言うことなんだと思う。
どんな力が働いて振り切れるかはわからないが、できるかできないかは、常識では測れない。
誰もやったことがないことをやっている人は、世の中案外たくさんいると思う。

オリンピックの記録だって、いつも更新され続けているのだから。

常識なんて、いらない。
それよりも、自分が振り切れるかどうかの方が大事なんだ。

私は今、振り切れているのを感じている。
新たな挑戦に向かうところだ。


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