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旅とホスピタリテイ 第3話

 この話を書いている人

旅が趣味。
元客室乗務員、現在客室乗務員希望の方々を教える立場で、29年目。
旅に出ると、どうしてもそのサービス、接遇、おもてなしが気になり、
分析して、Noteに書くことを趣味としている。

何かのお役に立てたら幸いです。

「向いている仕事を見つけるポイント」


向いている仕事をしている人と、そうでない人の違い


一泊二日のホテル旅で、気づいたこと第3話。


朝食会場の30代男性と、ベルスタッフとして
仕事をしていたベテラン男性。


この違いはなんだろうか、と考えました。


ベテラン男性は、

この仕事に向いているし
この仕事を楽しんでいるし
この仕事をずっと続けていくだろう


と思うのです。


しかし、30代の男性スタッフは、


この仕事は残念ながら向いていないし、
(事務職系の方が向いていると思う)
この仕事が楽しそうには見えないし
この仕事を、ベテランスタッフと同じくらいの
年齢までは続けていない気がする

のです。

でも、世の中には

「自分に向いていないかもしれない仕事に
就いている人」はたくさんいると知っています。


それは
「自分に何が向いているのかがわからない」

ことが原因なのだと思います。


これは、「キャリア選択の問題」です。

キャリア教育をする側にいて、感じていたこと


私は、3年前まで高校生、大学生に向けて
進路、キャリア、就職の講演を年間150回
ほど行ってきました。


「自分がやりたいことがわからない」


「自分に向いていることがわからない」

という人はとても多かったです。


でも、一方で

「私はこれをやりたいんです」


「私は、この道に進みます」


っていう高校生、大学生もいました。


そして、実際にそれが向いていたという人と、
「やっぱり違った」と言って、方向転換する人と
(私はそのタイプです)
もいます。

それでも「何がやりたいかわからない」と言っているよりも

いいと思います。

「やっぱり違ってた」ということがわかって、

選択しやすくなるのですから。


「わからない人」と「わかっていて、その後
方向転換をしても動く人」と、何が違うのか?

どうしたら、「わかる人」になれるのか、を
ずっと見て、考えてきました。

それは


「好きなものを否定しないこと」

「好きなことを否定する人や社会を受け入れないこと」


なんだと思っています。


子供は、素直に好き嫌いを言います。

それがだんだんと、
「音楽では食べていけない」
とかの雑音を聞き入れて、
素直で良い人であればあるほど、自分の好き、を
信じられなくなり、捨ててしまうのだと思います。


だから、実は誰でも好き嫌いはわかっているはずです。

でも、

「安定している企業だから」

「給料がいいから」

「地元にはこの企業しかないし、この企業に
就職することはすごいことだから」


という、自分の向いている仕事よりも、
諸条件で選ぶからなのだろうと思います。


そうして選んだ仕事の先には

「忍耐」「我慢」がついて回ります。
それは「安定」という名のもとに、です。

向き不向きってこういうこと


私は高校生に講演している時に、

「先生も大変ですよね、講演で飛び回らないと
いけないから、って言ますが、私は
毎日同じオフィスで毎日同じメンバーの人と、
パソコンとか電卓に向かっている毎日の方が
苦しいと思うのです。


それよりも、毎日違う場所に行き、毎日違う
人たちを前に話をしている方がずっと面白いって
思うんです。


みんなはこの話を聞いて、私は毎日同じ場所で
同じ人がいい、って思った人もいるでしょう。
私と同じように、毎日違う場所に行けていいな、と
思った人もいるでしょう。


でも、どっちでもいいんです。


それは、「向き不向き」の問題なんです。


大事なことは、その自分の向いているものが何かを
知っていることです。それに沿って職業、進路選択を
してくださいね」


という話をしていました。

高校生は、ほぼ全員顔をあげて、熱心に聞いて
くれていました。

適職を見つける別の方法

もちろん今の時代「適職診断」というツールもありますから、

それを活用するのもいいと思います。


ちなみに私も4年ほど前にやったことがありますが、
適職は

「接客業、営業」が一番でした。

「医療系」が2番だったかな。


意外と当たっていると思います。
(心理学の教授が監修しているものですからね)

最後に


仕事は、人生の大半を占めるとても重要なもの。
それを、人の価値観と、人の意見で決めて良いはずがありません。


ぜひ、あなた自身を大事に、あなたの「好き」を
大事にして欲しいと思います。

そうすることで、どこの航空会社、ホテル、旅館に
行っても、全てのスタッフから「この仕事が好きなんです」

というオーラを感じられ、本人も満足、そして


お金を払う私たちも満足をする、という、良い循環が起きることを

願っています。

4話に続く

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