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得する思考術③「嫌いなことほど、短期集中で」


これは私自身がやってきたことです。

私は子供の頃から、好き嫌いがはっきりしている子供でした。

遊びも
人も
授業科目も
食べ物も

好きなものは好き
嫌いなものは絶対嫌い

でした。

だからといって苦労はあんまりしてなくて、
好きなものは徹底してとことんやる性格で生きていたからかもしれません。

小学校四年生から算数を人生から排除した(計算はめちゃくちゃ早いので、それで十分だと自分で結論づけました)
中学では好きな科目で練習を稼いで高校入試を突破し、数学に加え、物理も
捨てて、定期考査ではこの二科目はほぼ毎回欠点、追試で先生に範囲を詳しく
聞いてなんとかスレスレの点数をとっていたほどです。

ところがそんなふざけた考えの私に、逃げられないものがやってきました。

客室乗務員の試験です。

最初は「英語ができて身長が高いから大丈夫だろう」と甘く考えていましたが、
調べてみると一次試験は筆記試験のみ、数学、はもちろん、5教科全てが
出題されるとわかりました。
一次試験で足切りされるのです。

数学なんて高校卒業以来一度も勉強してないし、小学校四年生からまともに
勉強してないので、絶対に無理だと思いました。

だから諦めて1週間くらい勉強しなかったんですね。

するとどこからか声が聞こえてくるんです。
(別に超能力とか霊的なものではないのですが)「このまま受験しなくて本当に
いいの?」
「30歳になった時に後悔しないの?」
(当時22歳)

という声です。

そうするとやっぱり気になって、「一回くらいは受験してみるか」
と覚悟を決めました。

そこからです。
「嫌なことをやる時は一回で結果を出そう。そうすれば2度と嫌なことを
やらなくていい」と思ったのです。

嫌な勉強をするので当然サボりたくなります。
眠くなります。
何より数学の問題は、一問も解けません。

そこで「解くことを諦め」数学が得意な友人に「解き方」を教えてもらいました。

公式を暗記し
解き方を覚えるのです。
こんなことさえわかっていませんでした。

問題集は解答解説を読みます。

解説を読んで解き方を覚えてすぐに別の問題を解いてみる。
これをひたすら繰り返しました。

そうすると少しづつ解けるようになってきました。

それでもやっぱり面白くないし、「もう今日は寝てしまおう」と思うのですが、
その時に私がやっていた「逆イメージトレーニング」は、「今日勉強をサボって、試験当日に全く問題が解けず、その結果一次試験で、面接さえ受けられずに号泣しているところ」を想像しました。

すると、目が覚めるんですよね。。。
そしてまた勉強する、というのを繰り返していました。

そして一次試験では、数学問題を解くことができ、2問だけ8択の選択肢から
迷ったものが2問あり、それを覚えて帰宅し友人に電話して計算してもらうと、「多分合ってると思うよ」と言われました。

そのおかげか、筆記試験である一次試験を通過し、その後の面接試験もクリアして、私は希望していた客室乗務員になることができました。

みなさんの想像通り、それ以降一度も数学の勉強はしていません。

そう「嫌いなことは、短期集中で、且つ一回で終わらせたい」というのを、
実践したのです。

生徒さん たちにもこの話をして、「集中して結果を出せば、二度と勉強しなくて
いいかもしれませんよ」と伝えています。

「嫌な仕事は、ずっとやらないと行けないよ」と思った方は、私はすごいと
思います。
嫌いでも続けられるからです。

私にはできません。

私は、好きなことのために、嫌なことをやる必要があったので、短期集中で
やりました。
これも元々嫌なことはできる限りやりたくない、というわがままな性格
だったからです。

わがままでも発想の転換をすると、得することがあるな、と思った出来事です。


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